プラット(英語表記)Edwin John Pratt

改訂新版 世界大百科事典 「プラット」の意味・わかりやすい解説

プラット
Edwin John Pratt
生没年:1882-1964

カナダの詩人。初め神学を修めたが,後にトロント大学英文学教授として30年余り教壇に立つ。処女詩集《ニューファンドランドの詩》(1923)で生地の荒涼たる風物をうたって以来,独自の感覚の,叙事性のまさった,雄大な構想詩編を多数発表した。カナダ史初期のイエズス会宣教師殉教を描いた《ブレブーフとその同胞たち》(1940)とカナダ横断鉄道の建設をうたった《最後のスパイクに向かって》(1952)の二つの長編叙事詩が代表作。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「プラット」の意味・わかりやすい解説

プラット
Pratt, John Henry

[生]1809.6.4. ロンドン
[没]1871.12.28. インド,ガジプール
イギリスの地球物理学者。ケンブリッジ大学卒業。東インド会社の宣教師としてインドに渡り (1838) ,1850年にカルカッタの副僧正。 55年ヒマラヤ山脈の南麓で重力を測定し,これに基づく鉛直線偏差が予想値の4割にすぎないところから,山体をなす密度の小さい地殻が地下へ深く根をおろし,地下の一定深度 (80~120km) のところで釣合っていると考えて,56年にアイソスタシーの概念を提示した。ロンドン・ロイヤル・ソサエティ会員 (66) 。主著『機械論哲学の数学的原理』 The Mathematical Principles of Mechanical Philosophy (36) 。

プラット
Pratt, Edwin John

[生]1883.2.4. ニューファンドランド,ウェスタンベイ
[没]1964.4.26. トロント
カナダの詩人。メソジスト派牧師の子として生れる。トロント大学で哲学,神学を修めたのち,同大学で英文学を三十余年にわたって講じた。『ニューファンドランド詩』 Newfoundland Verse (1923) ,『魔女の酒造り』 The Witches' Brew (25) ,『巨人たち』 The Titans (26) など独自の感覚の構想雄大な詩を多数発表。長編叙事詩『ブレブーフとその兄弟たち』 Brébeuf and His Brethren (40) が代表作。

プラット
Platt, Orville Hitchcock

[生]1827.7.19. アメリカコネティカットワシントン
[没]1905.4.21. アメリカ,コネティカット,メリデン
アメリカの法律家政治家。 1879年共和党連邦上院議員として政界入りしてから没するまで上院で重要な位置を占めた。特許権委員会委員長,准州委員会委員長などをつとめ,財政面では無制限ではないが銀貨鋳造に賛成。外交面では海外進出に積極的で,1901年キューバに関するプラット修正を提案した。

プラット
plat

竪坑,斜坑などと水平坑道の連接個所で,鉱車,材料などのケージへの積卸し,人員の昇降などのために設けてある小広場。多くは竪坑や斜坑運搬と水平坑道運搬の連接点となっているために,その周辺は,発着する空車ならびに実車を操車するための操車場となっていることが多い。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「プラット」の意味・わかりやすい解説

プラット
ぷらっと
Edwin John Pratt
(1883―1964)

カナダの詩人。ニューファンドランド島で生まれる。神学からイギリス文学に転じ、長くトロント大学で教鞭(きょうべん)をとる。処女詩集『ニューファンドランドの詩』(1923)で荒涼たる生地の風物と人を歌って以来、雄大な構想と独自のイメージをもつ詩編を多数世に問うた。なかでも17世紀中葉のイエズス会宣教師の殉教を歌った『ブレブーフ神父とその同胞たち』(1940)と、1885年に完工したカナダ太平洋鉄道の建設を描いた『最後の犬釘(スパイク)へ向かって』(1952)の二編の長編叙事詩が傑出しており、この詩人の比類のない特質をよく示している。ほかに1912年のタイタニック号の遭難を歌った『ザ・タイタニック』(1935)などがある。

[平野敬一]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「プラット」の解説

プラット

生年月日:1827年7月19日
アメリカの法律家,政治家
1905年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android