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プール熱(読み)ぷーるねつ

知恵蔵miniの解説

プール熱

アデノウイルスによる急性ウイルス性感染症。小児学童に多い疾患で、感染者の手や唾液などを介して感染する。正式名称は「咽頭結膜熱」だが、プールの水を介して流行するケースが多いことから、一般に「プール熱」と呼ばれる。例年、夏季(6~8月)を中心に流行するが、冬季にも発生することがある。感染すると、5~7日の潜伏期間を経て、主に高熱、のどの痛み、結膜炎といった症状が現れる。特別な治療法はなく、対症療法が中心になる。通常は1週間程度で自然治癒する。学校保健安全法で第2種感染症に指定されているため、感染が判明した場合は主要な症状がなくなってから2日間経過するまで、原則として出席停止となる。

(2013-12-6)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

世界大百科事典 第2版の解説

プールねつ【プール熱】

アデノウイルスの3,7,14型などによる感染症。おもに夏,プールでうつる病気であることからプール熱と呼ばれるが,医学上は咽頭結膜熱pharyngoconjunctival feverという。学童がかかることが多い。突然の発熱,咽頭痛,眼脂(目やに),嘔吐,下痢などがみられる。これらの症状をすべて備えるというわけではなく,発熱,咽頭痛,結膜炎の3主徴をすべてもっているものは約30%といわれる。眼脂は結膜炎のためで,結膜は発赤する。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

大辞林 第三版の解説

プールねつ【プール熱】

アデノウイルスによる、咽頭痛や結膜炎を主な症状とする病気。プールで感染することが多いことからの名。プール病。咽頭結膜熱。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

世界大百科事典内のプール熱の言及

【風邪】より

…病原体はアデノウイルスやエンテロウイルスなど。アデノウイルスによる咽頭結膜熱は俗にプール熱ともいわれ,夏季にプールの水を介して伝染する。また,いわゆる〈夏風邪〉はエンテロウイルスによるものが多い。…

【結膜】より

…病変が角膜に及ぶと,角膜上皮下に小さな斑状の混濁が多発し,長期にわたり軽い視力障害を伴う。咽頭結膜熱pharyngo‐conjunctival feverは,同じアデノウイルスの3型によるもので,学校やプールなどで流行性に発症するため〈プール熱〉とも呼ばれる。5~6日の潜伏期の後に風邪の症状とともに発症する。…

【はやり目】より

…アデノウイルスには1~33型までの型があるが,このなかで8型によるものを流行性角結膜炎epidemic kerato‐conjunctivitis(EKCと略称)と称し,狭義の〈はやり目〉とする。3型によるものは咽頭結膜熱pharyngo‐conjunctival fever(PCFと略称)と呼ばれるが,プールで伝染することも多いことから〈プール熱〉と俗称される。そのほか1,7,11,19型でも類似の症状を呈し,臨床的には鑑別困難である。…

※「プール熱」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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