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ヘリコプタ helicopter

翻訳|helicopter

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ヘリコプタ
helicopter

回転翼航空機の一種。エンジンで駆動される大型の主回転翼(メイン・ロータ)を高速で回転させて垂直に離着陸し,前後,左右,上下と自由に飛行する一方,空中停止(ホバリング)も可能。その基本原理は 15世紀レオナルド・ダ・ビンチにさかのぼり,螺旋状回転翼を用いた設計のメモと素描が残されている。その後 1784年弓と羽を用いた模型がつくられ,1843年ジョージ・ケーリーが空中蒸気車を考案した。しかし,翼の高速回転に必要な軽くて強力な動力が得られたのは 20世紀に入ってからで,初めて人を乗せ地面を離れたのは 1907年11月13日フランス人ポール・コルニュの試作機であった。記録は高度 1m以下,滞空 20秒間とされている。1923年1月9日フアン・ド・ラ・シエルバオートジャイロの飛行に初めて成功した。実用機の登場は 1936年に初飛行したドイツのフォッケ=アハゲリスFa61で,第2次世界大戦中に量産に入ったが,敗戦までに 10機がつくられただけであった。同じ頃アメリカ合衆国ではイゴール・シコルスキーの試作機 VS-300が 1939年に初飛行(→シコルスキーVS-300),そこから近代的な航空機としての発展が始まった。真の実用化は戦後である。1942年からベル・ヘリコプタが開発に乗り出し,1943年の初飛行を経て 1946年商用飛行にも使えるベル47が完成した。ヘリコプタの形状は原則として,ロータの回転による反作用(トルク)を抑えるために二つのロータを取り付ける。最も普通に見られるのが主ロータと尾部ロータをもつ単ロータ形式だが,機体の前後にロータをもつタンデム・ロータ形式,上下にロータをもつ二重反転ロータ形式,左右にロータをもつ双ロータ形式がある。エンジンは,小型ヘリコプタはピストンエンジン,中・大型機にはターボシャフト・エンジンが使われ,2~3基を装備する双発機や三発機もある。

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