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ベスプレーム(英語表記)Veszprém

デジタル大辞泉の解説

ベスプレーム(Veszprém)

ハンガリー中西部の都市。バラトン湖の北約15キロメートル、シェード川沿いに位置する。初代ハンガリー王イシュトバーン1世の時代に同国初の司教座が置かれた。11世紀から13世紀まで王の居城があり、現在は城壁や塔の一部が残っている。イシュトバーン1世の妃ギゼラをはじめ、同地王妃戴冠が行われたことから「王妃の都」とも称される。

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世界大百科事典 第2版の解説

ベスプレーム【Veszprém】

ハンガリー西部の同名県の県都。人口6万6000(1994)。バラトン湖の北東にあり,ハンガリー最古の都市の一つ。モラビア王国に属していてハンガリー人の定住前から聖堂と城があったが,イシュトバーン1世のとき司教座が置かれ,以後長らくハンガリーの文化的中心となった。マーチャーシュ王の代にはイタリアから多くの人文主義者が訪れた。オスマン・トルコ占領下で町は破壊され,その撤退後もその衰退は止まらなかった。19世紀に入ってからの資本主義の発展の中でも,経済的・政治的に保守的な体質を維持した。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ベスプレーム
べすぷれーむ
Veszprm

ハンガリー中西部、ベスプレーム県の県都。首都ブダペストの西南約100キロメートルに位置する。人口6万2851(2001)。古代から戦略上の要地として重視され、イシュトバーン(洗礼名ステファン)1世の時代に城が築かれ城下町として発展したが、オスマン帝国の侵入によって破壊され、現在みられる歴史的建物のほとんどはその後、復原されたものである。第二次世界大戦後は化学工業の育成に力が注がれ、近代的な染色材料製造工場が建設された。化学工業大学、石油化学研究所、工業化学研究所などが設置されている。[古藤田一雄]

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世界大百科事典内のベスプレームの言及

【ハンガリー】より

…また1230年ころには,フランスの建築家ビラール・ド・オヌクールがハンガリーに滞在した。一方,13世紀前半の,ベーラ4世のビザンティン皇女との結婚が契機であろうが,ベスプレームのギシェラGisela礼拝堂には,ビザンティン風のフレスコも描かれた。 1308年,ナポリのアンジュー家からハンガリー王が選出されるに及び,12世紀以来自国の領土であったダルマツィアを通じてのイタリアとの結びつきはますます強化され,ルクセンブルク家のジギスムント王治下の首都ブダには,多くのイタリアの人文主義者が招かれ,画家のマソリーノ・ダ・パニカーレも1424年からしばらく滞在した。…

※「ベスプレーム」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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