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ベナベンテ Jacinto Benavente

百科事典マイペディアの解説

ベナベンテ

スペインの劇作家。1922年ノーベル文学賞。ブルジョア階級の軽薄さや偽善を気の利いた風刺で批判した佳作を多く発表した。代表作は《作られた利害》や《呪われた恋》など。

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世界大百科事典 第2版の解説

ベナベンテ【Jacinto Benavente y Martínez】

1866‐1945
スペインの劇作家。外国の演劇についての豊富な知識を生かした作品によって,スペイン演劇界に新たなテーマや技術を導入した。〈98年世代〉の作家たちと同じ頃に活躍したが,思想的・信条的には共有するところは多くない。上流階級好みの作品を書きながら,その中でブルジョアの軽薄さ,物欲,偽善を風刺している。1922年にノーベル文学賞を受賞。代表作に《土曜の夜》(1903),《作られた利害》(1909),《呪われた恋》(1913)などがある。

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大辞林 第三版の解説

ベナベンテ【Jacinto Benavente y Martínez】

1866~1954) スペインの劇作家。二〇世紀スペイン劇壇の第一人者とされ、作品は機知と皮肉に富む風刺的な喜劇が多い。代表作「作られた利害」

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ベナベンテ
べなべんて
Jacinto Benavente
(1866―1954)

スペインの劇作家。マドリードで生まれる。法律の勉学を断念して文筆の道に入る。同市で死去するまでに172編の戯曲を書き、1922年にはノーベル文学賞を受賞した。
 処女戯曲『他人の巣』(1894)に続く『名士達(たち)』(1896)、『野獣の餌(えさ)』(1898)、『土曜の夜』(1903)、『知事夫人』(1908)など一連の作品で、エチェガライに始まる大仰で技巧的なメロドラマ風潮のなかに停滞していた当時のスペイン演劇界を刷新活性化した。上品な風刺で、おもにマドリードの上・中流階級の退廃・偽善を批判しているが、『奥様』(1908)や『呪(のろ)われた恋』(1913)などは方言も使われている田舎(いなか)の悲劇。代表作は登場人物に近代精神がうかがえる『作りあげた利害』(1907)で、ほかに『書物で学んだ王子様』(1914)など児童劇もある。彼の社会風刺はサーカス興行主としてヨーロッパを巡った時期の体験を素材にしたといわれている。[菅 愛子]
『永田寛定訳『作りあげた利害』(岩波文庫)』

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世界大百科事典内のベナベンテの言及

【スペイン演劇】より

…カルデロンの追随者にはモレトやロハス・ソリーリャなどがいる。また,幕間に上演される短い笑劇エントレメスの名手に,セルバンテスやキニョネス・デ・ベナベンテLuis Quiñones de Benavente(1589?‐1651)がいる。〈黄金世紀〉の国民演劇の特色は,まず第一に民衆劇であったこと,そして,国王への忠誠,カトリックの信仰,名誉の感情の三つを大きな柱としたことにある。…

※「ベナベンテ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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