ベリョ(英語表記)Bello, Andrés

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ベリョ」の意味・わかりやすい解説

ベリョ
Bello, Andrés

[生]1781.11.29. カラカス
[没]1865.10.15. サンチアゴ
ベネズエラの詩人,法学者,文法学者。青年時代には新古典派風の詩を書いたが,ラテンアメリカの独立運動に積極的に参加。 1810年ベネズエラ革命会議出席のためにロンドンに渡り,以後 19年間イギリスにとどまり,母国の革命政府のために献身的に働きながら,言語学,文学哲学,法律などを研究。 26年『アメリカ目録』 El repertorio americano誌を創刊,そこに代表作であるロマン主義的な『熱帯地域の農耕への歌』 Silva a la agricultura de la zona tórrida (1826) を発表。 29年チリの外務省に職を得,サンチアゴに移った。 42年チリ国立大学を創立し,初代総長に就任。またチリの民法 (55公布) の編纂参画。ほかに『カスティリア語文法』 Gramática de la lengua castellana (47) など。

ベリョ
Bello

コロンビア北西部,アンティオキア州南部の都市。州都メデリン北郊アンデスの中部山脈中,標高約 1495mの地にあり,マグダレナ川水系ポルセ川にのぞむ。かつては肥沃な農業地帯の中心地であったが,現在はメデリンを中心とした工業地帯一部をなし,繊維工業などが立地する。メデリンと鉄道道路で連絡。人口 20万 8439 (1985) 。

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山川 世界史小辞典 改訂新版 「ベリョ」の解説

ベリョ
Andrés Bello López

1781~1865

ベネズエラ生まれの教育者思想家,法学者。独立後のラテンアメリカの知的形成に大きな影響を及ぼした。初めボリーバルの秘書としてイギリスに渡り,19年間滞在して,外交官活動にたずさわり,文筆活動を開始した。1829年チリ政府に招かれて,民法典の編纂に尽力し,『国際法理論』(1832年),『カスティリャ語文法』(47年)などを執筆した。上院議員や,チリ大学学長も務めた。

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