ベンチャーキャピタル(読み)べんちゃーきゃぴたる(英語表記)venture capital

翻訳|venture capital

デジタル大辞泉 「ベンチャーキャピタル」の意味・読み・例文・類語

ベンチャー‐キャピタル(venture capital)

ベンチャービジネスが発行する株式への投資などによって資金を提供する企業または機関。株式の上場による値上がり益を主たる収益源とする。VC

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知恵蔵 「ベンチャーキャピタル」の解説

ベンチャーキャピタル

同じファイナンスをつける場合でも、ベンチャー企業と中小企業とでは、その性格上、手法が違ってくる。一定規模と社会的評価が備わった中小企業には成長性より安定性が重要で、資金調達には間接金融が適している。一方、ベンチャービジネスは経営体としては未熟ながら、将来有望な技術、ノウハウ、ソフトを持っているので、リスクが大きいものの急成長が見込める。よって、株式公開やM&A(合併買収)で資金を回収する直接金融が望ましい。そうしたニーズに応えた、成長の可能性が高いベンチャービジネスに対する投資を主な業務とする企業を、ベンチャーキャピタル(VC)といい、投資先のベンチャービジネスが成功し、株式を公開して得られるキャピタルゲイン(有価証券売却益)を主な収益源とする。

(竹内文則 富士常葉大学教授 / 森岡英樹 金融ジャーナリスト パラゲイト・コンサルタンツシニア・リサーチ・アソシエイツ / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

ASCII.jpデジタル用語辞典 「ベンチャーキャピタル」の解説

ベンチャーキャピタル

「Venture Business=ベンチャー事業」に、「Capital=資本」を供給することを主たる業務とする組織・会社を指す。一般的に創業まもないベンチャー事業においては、担保力が不十分で銀行融資等では満足のいく資金調達ができないが、資金提供する資本家・通称エンジェルに対して、その種の新興企業を株式公開に導き、将来的に利益を供与できることを説明、資本の提供をしてもらう。また、上場によってその種の企業の資産価値を上昇させることを目的としている。そこで「ベンチャーキャピタル」からの資本導入は有力な資金調達手段となってきている。

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株式公開用語辞典 「ベンチャーキャピタル」の解説

ベンチャーキャピタル

新しい技術や独創的なアイデアで市場を切り開こうとする新興企業(ベンチャー企業)に資金を提供する機関。独自の基準で新興企業の将来性を評価し、株式の取得を通じて資金面で事業拡大をサポートする一方で、数年後株式市場に上場した際には値上がり益を取ることを目的としている。成功すれば多額の値上がり益を享受できる一方で、投資先企業の中には上場にいたらず投下資金の回収が不可能になるケースも多く、投資先選定にあたっては高度の専門性が要求される。

出典 株式公開支援専門会社(株)イーコンサルタント株式公開用語辞典について 情報

産学連携キーワード辞典 「ベンチャーキャピタル」の解説

ベンチャーキャピタル

「ベンチャーキャピタル」とはベンチャー企業への投資を専門的に行う投資会社。株式未上場、未登録の創業間もないベンチャー企業に出資(株式の取得)し、その企業の事業が成功し、株式公開した際に得られる利益(キャピタルゲイン)を収入としている。経済産業省が開設した大学発ベンチャー支援サイト(http://dnd.rieti.go.jp/)でも、資金調達の分野で「ベンチャーキャピタル」の参加が見受けられる。

出典 (株)アヴィス産学連携キーワード辞典について 情報

会計用語キーワード辞典 「ベンチャーキャピタル」の解説

ベンチャーキャピタル

公開していないベンチャー企業等に出資する投資会社のことです。

出典 (株)シクミカ:運営「会計用語キーワード辞典」会計用語キーワード辞典について 情報

M&A用語集 「ベンチャーキャピタル」の解説

ベンチャーキャピタル

未公開のベンチャー企業等に出資する投資会社のこと。

出典 M&A OnlineM&A用語集について 情報

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