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ペクトゥ(白頭)山 ペクトゥさんPaektu-san

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ペクトゥ(白頭)山
ペクトゥさん
Paektu-san

中国と朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)との国境にある山。中国ではチャンパイ(長白)山またはパイトウ(白頭)山という。最高峰はチャングン(将軍)峰またはピョンサ(兵使)峰と呼ばれ,標高 2744m。朝鮮半島の最高峰。山名はともに火山の噴火によって噴出した軽石が上位の山腹を覆い,白く見えることに由来する。中国チーリン(吉林)省の南東縁を走るチャンパイ(長白)山脈の主峰で,南南東に続くペクトゥ(白頭)山脈の主峰でもある。新第三紀末の火山活動溶岩円頂丘鐘状火山)が形成され,のちに山頂が陥没してカルデラ湖のチョン(天)池を生じた。また玄武岩を噴出して,北朝鮮側,中国側ともに広い溶岩台地を形成。最後の噴出は 1702年。チョン池はソンホワ(松花)江の水源で,アムロク(鴨緑)江トゥマン(豆満)江の水源にも近い。森林限界は標高 2200mで,山麓にかけてチョウセンカラマツ,チョウセンモミ,エゾマツ,トウシラベなどの原生林が広がる。朝鮮では檀君説話(→檀君)による祖宗の地で,中国では清朝の建国説話によるアイシンギョロ(愛新覚羅)発祥の地である。一帯は日本の統治期に朝鮮革命人民軍や中国東北抗日軍(→抗日運動)が活動した地で,北朝鮮では革命運動の象徴であり,多数の戦跡が保存されている。山麓のサムジヨン(三池淵)が鉄道の終点で登山口。

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