六訂版 家庭医学大全科 「ホルネル症候群」の解説
ホルネル症候群
ホルネルしょうこうぐん
Horner syndrome
(眼の病気)
どんな病気か
眼交感神経の異常により瞳孔不同・
原因は何か
症状の現れ方
瞳孔散大筋の麻痺により、患眼は散瞳しにくくなるため、暗所で瞳孔不同が顕著になります(患眼が縮瞳)。上下の眼瞼を開くはたらきの
また交感神経は発汗を促すため、障害部位により顔面、首、半身の発汗障害を起こすことがあります。
検査と診断
両眼の瞳孔径を明所と暗所で観察し、暗所で瞳孔不同が著明になることを確認します。その他、コカイン・チラミン・低濃度エピネフリンなどの点眼試験を行い、各点眼薬に対する瞳孔の反応を調べることで、診断と障害部位の判定を行います。そのうえで、必要に応じてMRI等の画像検査を行い、原疾患を調べます。
治療の方法
原疾患を検索し、原疾患の治療を行うことが大切です。とくに小児の場合は腫瘍など重篤な疾患を背景に発症することが多いため注意が必要です。また
出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報