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ボカサ Bokassa, Jean-Bédel

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ボカサ
Bokassa, Jean-Bédel

[生]1921.2.22. フランス領赤道アフリカ,ボバンギ
[没]1996.11.3. 中央アフリカ共和国,バンギ
中央アフリカ共和国の軍人,政治家。バンギとブラザビルのミッション・スクールで教育を受けたのち,1939年フランス陸軍に入隊。1960年8月13日中央アフリカがフランスからの完全独立を達成すると帰国し,1961年大尉となり,中央アフリカ共和国の国民軍編成に尽力。1963年最高司令官。1965年12月31日クーデターでダビッド・ダッコ大統領を追放,1966年1月1日大統領に就任,首相を兼ねた。同年さらに国防大臣,司法大臣を兼任。1967年12月少将。1970年には情報大臣,農業・牧畜大臣も兼任。1976年12月共和制を廃して帝政に移行,2000万ドルの巨費をかけた式典でボカサ1世として帝位についた。1979年1月,みずからの経営する工場でつくられた制服の強制着用に反発した生徒多数を虐殺したとして国際的に非難を浴び,同 1979年9月20日ダッコ元大統領のクーデターによって失脚。政体は共和制に戻った。ボカサは 1987年6月殺人罪などで死刑判決を受けたが,1988年2月終身刑に,1991年9月懲役 (重労働) 20年に,1992年11月懲役 10年に減刑ののち,1993年9月釈放された。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ボカサ
ぼかさ
Jean‐Bdel Bokassa
(1921―1996)

中央アフリカ共和国の軍人、政治家。1939年軍隊に入り、第二次世界大戦に従軍。国の独立(1960)とともに国軍の創設に携わり、1963年以降陸軍総司令官として勢力を拡大。1966年クーデターを起こし、ダッコDavid Dacko(1930―2003)政権を倒して自ら大統領に就任。1972年終身大統領を宣言したが、1976年には帝制への移行に伴い皇帝ボカサ1世を称した。しかし常軌を逸した暴政のために国民の信頼を失い、1979年ダッコ元大統領のクーデターにより打倒され、コートジボワールへ亡命した。1986年10月突然帰国し、裁判にかけられ1987年6月死刑の判決を受けたが、のち恩赦をえて1993年釈放された。1996年、同国内の病院にて、心不全により死亡した。[小田英郎]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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