百科事典マイペディア 「マティルダ」の意味・わかりやすい解説
マティルダ
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…しかし彼の息子ウィリアムが1120年不慮の海難で水死したため,ヘンリー1世の死後王位をめぐる闘争が生じた。ヘンリー1世は生前その娘の,神聖ローマ皇帝ハインリヒ5世の寡婦でフランスのアンジュー伯ジョフロアと再婚していたマティルダを後継者に定めていたが,王の死後,彼の甥でフランスのブロア伯の弟スティーブンが一部の貴族とロンドン市民の支持を得て,いち早く即位(存位1135‐54)した。そのため王位を主張するマティルダとの間に18年にわたる大内乱が生じた。…
…在位1154‐89年。父はフランスの有力貴族アンジュー伯ジェフリー,母マティルダはイングランド王でかつノルマンディー公ヘンリー1世の娘で,はじめドイツ皇帝ハインリヒ5世と結婚したが死別した。ヘンリー2世は父方と母方から広大な所領を相続し,さらにフランス王ルイ7世の妃であったエレアノールと結婚して彼女の相続するアキテーヌ侯領を合わせ,西のピレネーから南フランスに及ぶ〈アンジュー帝国〉をつくりあげた。…
※「マティルダ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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