マラッカとジョージタウン、マラッカ海峡の古都群(読み)マラッカとジョージタウン、マラッカかいきょうのことぐん

世界遺産詳解の解説

2008年に登録されたマレーシアの世界遺産(文化遺産)。マラッカは、マレー半島南西部にあるマラッカ州の州都。1396年、スマトラ島のパレンバンの王子パラメスワラがマラッカ王国を建国した際、王都が置かれたところで、1414年頃にはイスラム教国となり、香辛料の東西貿易の中継港として繁栄した。1511年に、ポルトガルはこの王国を征服してその支配下に収め、サンチャゴ砦やセントポール教会を築いた。フランシスコ・ザビエルは、ここから日本を含む東アジア布教の旅に出発している。その後、1642年にはオランダがマラッカを占領して一帯を勢力圏に収め、1824年には英蘭条約でイギリスに割譲された。この頃になると、シンガポールが台頭して、マラッカは徐々に衰退していく。貿易港として復活を遂げたのはマレーシア独立後である。また、マラッカはマレー半島最古の都市であり、多くの歴史的な建造物が残されている。ジョージタウンは、マレーシアのペナン州の州都(人口約22万人)で、首都クアラルンプールに次ぐマレーシア第2の都市。この町は、イギリスによりマラッカ海峡の入り口にあたる地理的な重要性が見出されて都市の建設が進められ、シンガポールとともにマレー支配の拠点となった。この町の名前は、当時のイギリス国王ジョージ4世にちなんだものである。この町にはイギリス東インド会社のコーンウォリス要塞をはじめ、イギリス植民地時代のさまざまな建物が残っている。◇英名はMelaka and George Town, Historic Cities of the Straits of Malacca

出典 講談社世界遺産詳解について 情報

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