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マーヤー マーヤー māyā

翻訳|māyā

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

マーヤー
マーヤー
māyā

神の不思議な霊力または欺きを意味するサンスクリット語。のちには非真実,幻,迷妄,魔術使いの幻力などの意にもなり,インドのある種の哲学者たちは宇宙のあり方を説いて好んでこれを用いた。ベーダーンタ哲学,特にシャンカラの学系によれば,人が真実と思っている現実の世界は無明に基づくもの,つまりマーヤーのようなものであり,われわれの生きている世界は虚妄であるという。

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世界大百科事典 第2版の解説

マーヤー【Māyā】

仏伝にいう釈迦の生母。摩(麼)耶夫人(まやぶにん)ともいう。シュッドーダナ王の妃で,夢に白象が胎内に入るのを見て懐任,出産のため実家へ帰る途中,ルンビニー園で釈迦を産む。7日後に没し,死後,忉利天(とうりてん)にのぼると伝える。【上田 敬二】

マーヤー【Māyā[サンスクリツト]】

〈幻影〉を意味する語でインド哲学の術語の一つ。早くも《リグ・ベーダ》において用いられ,おもに〈神の驚異的・神秘的創造力〉を意味した。この用法はウパニシャッドに継承されているが,〈宇宙的幻影〉の意味にも用いられている。根本物質プラクリティの同義語の場合もある。仏教においては心作用の一つとされ,〈欺瞞〉〈裏切り〉を意味し,また〈人を眩惑する力〉〈幻〉を意味し,事物に実体がないことにたとえられる。仏教の影響を強く受けたベーダーンタ学派ガウダパーダの場合には,アートマン,心,あるいは思考のもつ〈神秘的な力〉〈魔術的幻影〉を意味する。

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世界大百科事典内のマーヤーの言及

【釈迦】より

…釈迦は歴史的実在の人物であり,その人種的帰属(モンゴル系かアーリヤ系か)や死没年(前483年,前383年など,南方仏教圏では前543年)は学問上の問題として論じられている(釈迦が80歳で死去したことは定説とされる)。 インド・ネパール国境沿いの小国カピラバストゥKapilavastuを支配していた釈迦(シャーキャ)族の王シュッドーダナŚuddhodana(浄飯(じようぼん)王)とその妃マーヤーMāyā(麻耶)の子としてルンビニー園で生まれた。姓はゴータマGotama(釈迦族全体の姓),名はシッダールタSiddhārtha(悉達多)。…

【釈迦】より

…釈迦は歴史的実在の人物であり,その人種的帰属(モンゴル系かアーリヤ系か)や死没年(前483年,前383年など,南方仏教圏では前543年)は学問上の問題として論じられている(釈迦が80歳で死去したことは定説とされる)。 インド・ネパール国境沿いの小国カピラバストゥKapilavastuを支配していた釈迦(シャーキャ)族の王シュッドーダナŚuddhodana(浄飯(じようぼん)王)とその妃マーヤーMāyā(麻耶)の子としてルンビニー園で生まれた。姓はゴータマGotama(釈迦族全体の姓),名はシッダールタSiddhārtha(悉達多)。…

【シャンカラ】より

…しかも〈未開展の名称・形態〉は,本来非存在であるが,ちょうど薄明の時に綱が蛇のように見られるように,綱に当たるブラフマンに対して無明avidyāのために誤って付託され,実在するかのように見えるにすぎない。それゆえ,それから展開した身体などの現象世界も,あたかも魔術使の作り出すマーヤー(幻影)のように実在しない。ブラフマンすなわちアートマンのみが真実であり実在すると主張した。…

【荼枳尼天】より

…吒祇尼,吒枳尼などとも書かれる。幻力(マーヤー)を有し,夜間尸林(しりん)(墓所)に集会し,肉を食い飲酒し,奏楽乱舞し,性的放縦を伴う狂宴を現出する。人を害する鬼女として恐れられるが,手段を講じてなだめれば非常な恩恵をもたらす。…

【ヒンドゥー教】より

…(1)宇宙観 宇宙の創造には種々の説がある。絶対者ブラフマンが遊戯(リーラー)のために宇宙の創造を行ったとしたり,あるいはまた,この現象世界はブラフマンの幻力(マーヤー)によって現出されたもので,本来は幻影のように実在せず,ブラフマンのみが実在するにすぎないと説かれることもある。また梵天の卵の中でブラフマー(梵天)が活発となって宇宙を創造し,次いで動物,神,人間などを創造したとも説明される。…

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