ミズギク(水菊)(読み)ミズギク(英語表記)Inula ciliaris

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ミズギク(水菊)」の意味・わかりやすい解説

ミズギク(水菊)
ミズギク
Inula ciliaris

キク科の多年草。近畿以東と九州の一部に分布し,山地湿地に生える。茎は高さ 25~50cmで,しばしば密に毛がある。根出葉は花時にも生存し,長さ5~10cmの匙形で全縁である。茎葉上方へ行くほど小型でまばらになり,基部は茎を抱く。6~10月に,茎頂に黄色の頭花が1個咲き,周囲に舌状雌花,中心部は両性の管状花をつけ,両方とも結実する。総包片は毛を密生し,その外側を同形の包葉が囲む。東北地方,尾瀬には変種のオゼミズギクがあり,上方の葉の裏に腺点が多いことで区別する。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android