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ミナミダラ

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栄養・生化学辞典の解説

ミナミダラ

 [Micromesistius australis pallidus].タラ科の食用海産魚.全長90cmになる.

出典|朝倉書店
栄養・生化学辞典について | 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ミナミダラ
みなみだら / 南鱈
Southern blue whiting
[学]Micromesistius australis

硬骨魚綱タラ目タラ科に属する海水魚。アルゼンチンとチリのパタゴニア水域および南極半島の北の島々に分布する種族と、ニュージーランドの南の島の周辺に分布する種族が認められていて、これらは以前、亜種として分類されていた。体は側扁(そくへん)し、やや延長する。体高は低い。頭は小さく、体長の4分の1前後。下顎(かがく)は上顎より突出するが、その先端にひげがない。背びれは3基で、基底が短い。臀(しり)びれは2基で、第1臀びれ基底は長く、第2臀びれ基底長の2倍以上ある。鱗(うろこ)は小円鱗(しょうえんりん)で脱落しやすい。頭部にも鱗がある。体の背側は濃褐色、体側および腹側は銀白色。腹びれと臀びれを除いてほかのひれは濃褐色。全長約90センチメートルに達する。水深70~800メートルにすみ、夏には大陸棚に、冬には大陸棚斜面に集まる。オキアミ類や端脚(たんきゃく)類などの浮遊性の甲殻類をおもな餌(えさ)とするが、成長するにしたがってハダカイワシ類、ソコダラ類などの魚類、イカ・タコ類、サルパなども捕食する。1年で13センチメートル、3年で29センチメートル、10年で50センチメートルほどになる。雌は雄より成長がよい。雄は3歳、雌は4歳で成熟する。産卵はニュージーランド海域では6月~7月に、パタゴニア水域では春~初夏に行われる。着底または中層トロールで漁獲され、冷凍魚や魚粉にして利用する。
 日本では1975年(昭和50)から試験的に漁獲され、1981年からすり身の製造を目的に漁業開発された。1987年にロシア、ポーランドおよびブルガリアは10万3777トン漁獲した(国連食糧農業機関:FAOの漁業統計)が、その後、資源が急激に減少した。現在、ニュージーランド海域ではニュージーランド政府が設定した割当管理システム(QMS:Quota Management System)に基づいて商業漁獲許容量(TACC:Total Allowable Commercial Catch)が決められている。2012年、本種に持続可能で適切に管理された水産物の基準を満たした漁業としてMSCマーク(MSC認証ともよばれる)が与えられ、本種を製品として流通する際には青いエコラベル(海のエコラベル)をつけることができる。これは厳しい環境基準に合格したことを表したもので、新しい漁業のあり方を示す画期的なものである。[岡村 收・尼岡邦夫]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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