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ミノカサゴ Pterois lunulata

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ミノカサゴ
Pterois lunulata

カサゴ目フサカサゴ科海水魚。全長 35cm内外。体のすべての鰭が大きく,それらのとげの間の膜は深く切れ込んでいる。眼の上に眼上棘と短い皮弁がある。体は淡赤色で黒褐色の横帯がある。胸鰭,腹鰭も淡赤色で,黒褐色斑点が 5~6列ある。鰭のとげに毒腺があり,刺されると非常に痛い。卵生。北海道以南,インド・太平洋に分布し,沿岸の岩礁域にすむ。食用とされるほか,観賞用として飼育されることもある。

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百科事典マイペディアの解説

ミノカサゴ

フサカサゴ科の魚。地方名マテシバシ,ミノウオなど。全長30cmに達する。背びれの棘(きょく)条が長く,条間の膜は深く切れ込む。胸びれも長いが,各軟条は分岐しない。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト百科事典マイペディアについて 情報

知恵蔵miniの解説

ミノカサゴ

カサゴ目フサカサゴ科に属する海水魚。おおむね北海道南部からオーストラリア北岸までの岩礁域に広く分布する。全長30センチ程度で、淡赤色に縦の黒筋が多数入る。胸びれ・背びれが特に長く伸びており、それらを大きく広げて泳ぐ姿から観賞魚として人気が高い。食用としては白身で美味だが、背びれ・腹びれなどの棘(とげ)に毒があり刺されると激しく痛み扱いが難しいため、商用として捕獲されることは少ない。水質などへの適応能力が高く繁殖力が旺盛で天敵が少ないため、米国の西海岸では著しく数が増え、在来魚を大量に食した結果サンゴ礁を荒廃させるなど、食害が深刻になっている。

(2016-9-22)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ミノカサゴ
みのかさご / 蓑笠子
butterflyfish
[学]Pterois lunulata

硬骨魚綱カサゴ目フサカサゴ科に属する海水魚。北海道南部から太平洋の熱帯域の島々を経て、オーストラリア、紅海にまで広く分布する。背びれと胸びれは著しく長く伸び、各鰭条(きじょう)は基部でのみ膜でつながる。胸びれの後端は尾びれ基底を越える。胸びれの鰭条はまったく分枝しない。目の上方および上顎(じょうがく)の直上にそれぞれ短い皮弁がある。体は淡赤色で、多くの黒褐色の横帯が走る。各ひれにも同色の帯状斑(はん)がある。頭部腹面と胸びれの前方域には斑紋がない。背びれと胸びれを広げて優美に泳ぐので、観賞魚として人気がある。口を突出させて魚をすばやくのみこむ。背びれ、臀(しり)びれ、腹びれの棘(とげ)には毒性が強い毒腺(どくせん)があり、刺されると激しく痛み、重体になることもあるが、死ぬことはない。痛み止めにはアンモニアは効果がなく、ぬるま湯の中で患部をもむと痛みが早くとれる。沿岸や内湾の岩礁域にすみ、全長30センチメートルぐらいになる。産卵期は九州では8月ごろ、卵は寒天性物質に包まれて産出され、海面を漂う。
 近縁種のハナミノカサゴ、ネッタイミノカサゴ、キミオコゼなどとは目の上方の皮弁が著しく短いことで簡単に区別できる。いずれも水族館などで観賞用として飼育される。[尼岡邦夫]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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