デジタル大辞泉
「メタン系炭化水素」の意味・読み・例文・類語
メタンけい‐たんかすいそ〔‐タンクワスイソ〕【メタン系炭化水素】
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精選版 日本国語大辞典
「メタン系炭化水素」の意味・読み・例文・類語
メタンけい‐たんかすいそ‥タンクヮスイソ【メタン系炭化水素】
- 〘 名詞 〙 メタンにはじまり、一般式 CnH2n+2 で表わされる一連の炭化水素。炭素原子間の結合はすべて単結合で、nが4までは常温で気体、18~20以上では固体である。一般に化学的活性は低い。脂肪族炭化水素。
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メタン系炭化水素
メタンけいたんかすいそ
hydrocarbons of methane series
炭素と水素から成り,化学式 CnH2n+2 の化合物の一群をいう。パラフィン系炭化水素,飽和炭化水素ともいい,直鎖状のもののほか,側鎖を有するものがある。側鎖の位置や数によって多くの異性体がある。たとえばヘキサン C6H14 には5つの異性体がある。他の系列の化合物に比べて安定で,反応しにくい。国際純正・応用化学連合の命名法ではアルカンと呼ばれている。炭素原子数1~4個のもの (メタン,エタン,プロパン,ブタン) は常温で気体,5~16個のものは液体,17個以上は固体である。メタン,エタンは油田地帯の天然ガスの主成分として産出する。またメタンは池や沼の中で有機物が腐敗分解して発生する。低温では化学的にきわめて不活性で,普通の試薬,酸,塩基とほとんど反応せず,酸化や還元も受けにくいが,適当な条件下では種々反応を起す。たとえば直射日光または紫外線照射のもとでは,ハロゲンと置換反応を起し,触媒の存在下で高温に熱すると空気酸化を受け,種々の酸化物を生成する。濃硝酸とは高温で反応する。気体,液体のものはパラフィンろうとして用いられる。
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「メタン系炭化水素」の意味・わかりやすい解説
メタン系炭化水素【メタンけいたんかすいそ】
アルカン,パラフィン系炭化水素とも。一般式C(/n)H2(/n)(/+)2で表される脂肪族鎖式飽和炭化水素で,環式構造をもつものは含まない。メタン(n=1),エタン(n=2),プロパン(n=3),ブタン(n=4)など。n=1〜3のものは各1種だがn=4以上のものは異性体をもつ。低分子量のものは常温,常圧で気体だが,C5〜C15くらいのものは液体,さらに高位のものは固体。反応性に乏しいが,ハロゲン化などの反応を受け,可燃性。石油の主要成分。
→関連項目炭化水素
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メタン系炭化水素
メタンケイタンカスイソ
hydrocarbons of methane series
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世界大百科事典(旧版)内のメタン系炭化水素の言及
【アルカン】より
…脂肪族鎖式飽和炭化水素の一般名。一般式CnH2n+2で表される一群の化合物で,パラフィンparaffin(e),パラフィン系炭化水素,メタン系(メタン列)炭化水素などともよばれる。パラフィンの名はラテン語のparum affinis(親和力が低い)に由来する。…
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