デジタル大辞泉 「モラトリアム人間」の意味・読み・例文・類語 モラトリアム‐にんげん【モラトリアム人間】 年齢では大人の仲間入りをするべき時に達していながら、精神的にはまだ自己形成の途上にあり、大人社会に同化できずにいる人間。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「モラトリアム人間」の意味・読み・例文・類語 モラトリアム‐にんげん【モラトリアム人間】 〘 名詞 〙 自己を確立するための猶予期間、見習い期間にいつまでもとどまっていて、どうしても大人社会に同化できないでいる人間。[初出の実例]「子供らに合せたモラトリアム人間で居続けることは、むしろつらい努力であるだろうか」(出典:麦笛(1981)〈増田みず子〉三) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
百科事典マイペディア 「モラトリアム人間」の意味・わかりやすい解説 モラトリアム人間【モラトリアムにんげん】 ここでいうモラトリアムとは,アイデンティティ(自我同一性)の確立を先送りにする心理的猶予期間のこと。こうした状況にある人をモラトリアム人間という。 精神分析家E.エリクソンが提唱した〈青年期モラトリアム〉によって,世界的に認知された。日本では1978年,フロイト精神分析学派の第一人者・小此木啓吾によって書かれた《モラトリアム人間の時代》の大ヒットによって,一般的に使われるようになった。類似の概念として,1983年に米国の実存心理学者ダン・カイリーが提唱した〈ピーター・パン・シンドローム〉がある。 出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報