モンテビデオ(英語表記)Montevideo

翻訳|Montevideo

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

モンテビデオ
Montevideo

ウルグアイ首都モンテビデオ県の県都で,大西洋から湾入する大三角江ラプラタ川の北岸に位置する港湾都市。冬季はやや風が強いが,気候は概して温暖で,平均気温は最も寒い6~9月でも 10~13℃,最暖月1月は 22.5℃。年降水量は約 1000mmで,年間を通してほぼ平均して降る。 1726年ブエノスアイレスのスペイン人がブラジルから南下してくるポルトガル人を阻止するために建設した町で,植民地時代初期には軍事拠点として発展。その後商業が盛んになり,ウルグアイの独立に際しては市の商人が重要な役割を果たし,1828年ウルグアイの独立とともに首都となった。独立前後の混乱期に市の経済は激しく浮沈したが,1870年代以降鉄道の建設もあって後背地の内陸部が開発されると,その積出港として発展し始め,20世紀に入ってから急速に発展,南アメリカの主要都市の一つとなった。ウルグアイ最大,唯一の大都市で,同国のあらゆる分野の活動の大部分がここに集中している。大規模な羊毛と食肉の加工プラントが立地し,織物,靴,石鹸,衣料など消費物資の製造が盛ん。港はかつてははしけによる荷役が必要であった。近代的港湾施設が完備したことにより,ブエノスアイレス港と並ぶラプラタ川沿岸の主要港として,ウルグアイの外国貿易の大半を取り扱い,羊毛,食肉,皮革,穀物などを積み出す。文化施設として,同国唯一の総合大学であるラレピュブリカ大学 (1849) ,各種の劇場,博物館,図書館などがある。市街は,馬蹄形のモンテビデオ湾を囲む低い岬を占める旧市街を中心に,その東および北に向かって広がっている。旧市街には植民地時代の面影が多少残されているが,市街は概して近代的で,広い街路に沿って高層ビルも立ち並ぶ。全国各地からの道路,鉄道が市に集まり,東郊のカラスコに国際空港がある。ラテンアメリカ統合連合本部の所在地。人口 163万3000(2009推計)。

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百科事典マイペディアの解説

モンテビデオ

ウルグアイの首都。同国南部,ラ・プラタ川河口に臨む貿易港で,政治・経済・文化の中心。同国の人口の約45%が集中。19世紀後半,皮革,獣脂,食肉などの輸出港として急成長,イタリア人を中心とする外国移民の流入によって西欧的な近代都市に発展した。港に近い旧市街から放射状に新市街が広がっている。1726年創設。1828年ウルグアイの首都。130万4687人(2011)。
→関連項目パイサンドゥー

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世界大百科事典 第2版の解説

モンテビデオ【Montevideo】

ウルグアイの首都。人口137万8705(1996)。全人口の約45%が集中し,首都への人口集中率では南アメリカ随一である。1520年この地を通過したマゼランが小高い丘(おそらくはセリートcerrito)を見て〈モンテム・ビデオ(われ山を見たり)〉と叫んだことが地名の起源ともいわれる。1726年この地方へのポルトガル人の進出を阻止するためにブエノス・アイレス州知事サバラが市を建設するとモンテビデオと命名され,当初は要塞都市だったが,天然の良港を有し,地理的にもラ・プラタ川の入口に位置していたことから,しだいに港としてブエノス・アイレスのライバルとなった。

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大辞林 第三版の解説

モンテビデオ【Montevideo】

ウルグアイ東方共和国の首都。ラプラタ川河口北岸にある港湾都市。羊毛・肉類・皮革などを輸出。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

モンテビデオ
もんてびでお
Montevideo

南アメリカ南東部、ウルグアイの首都。ラ・プラタ川河口の北岸に位置する港湾都市である。ウルグアイの政治、経済、文化の中心地で、同国の全人口の約4割がモンテビデオとその郊外に集中しており、近隣30地域でモンテビデオ特別県(人口138万1542。2001)を形成している。国内唯一の貿易港をもち、同国の主要な輸出品目である羊毛、肉類、皮革の90%を取り扱っている。繊維、食品加工、靴、せっけんなどの工業も大部分がここに集中し、アメリカのスウィフト社の精肉工場が有名である。ウルグアイ大学もあり、高等教育は首都以外では受けられない。1726年、ブエノス・アイレスの総督サバラによって、ポルトガル人の侵入を防ぐ砦(とりで)として建設されたが、市の西側にある馬蹄(ばてい)形の湾が天然の良港でラ・プラタ川の河口にあることから、貿易港として栄えるようになった。古い市街地はこの港付近から発達し、新しい市街地はその背後と東方に延びている。ウルグアイ独立運動の中心となり、1828年首都になった。近年、港で大規模な築港が行われた。
 市の中心は政庁のある独立記念広場で、独立の父ホセ・アルティガスの騎馬像が立っている。ここから東西に7月18日通りが通じ、都心部を形成している。南アメリカの小パリとよばれる美しい町で、市街東部の海岸通りには高級住宅やアパートが並び、南アメリカ有数の避暑地となっている。街路や並木がよく手入れされており、地下水道も完備している。かつては、イタリア人、イギリス人、アメリカ人をはじめとする諸外国人が、それぞれ特定の地区に居住していたが、その後、同化された。市内には歴史のある博物館、近代美術館、世界的に有名なバラ園などがある。またラテンアメリカ統合連合(ALADI)本部の所在地でもある。市内と近郊に約200家族の日系人が居住し草花栽培に従事している。[山本正三]

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