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ヤシマ作戦 やしまさくせん

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知恵蔵の解説

ヤシマ作戦

インターネット上で流行している非公式の節電キャンペーンのこと。Twitter上で節電を呼びかける人々の間で「ヤシマ作戦」と名付けられ、その名はブログSNSなどに広まっていった。
作戦の具体的な内容は、コンセントを抜くなどの旧来の節電方法のほか、火力や電力を節約した料理方法である「エコレシピ」の情報交換や、計画停電中の保温や光源の確保などについてのノウハウの伝達などである。これらの情報も、Twitterやブログ、SNSを通じて交換されている。
2011年3月11日に起こった東日本大震災では発電所も被害に遭い、発電能力が低下した。切迫する電力需要に対して、個人の立場から貢献できないかという意図から自然発生した取り組みが、「ヤシマ作戦」と名付けられた節電キャンペーンである。
震災直後にはTwitterや携帯メールにより、チェーン化した誤情報が拡散された。東京電力の発電力低下を補助するため、関東以外の地域でも節電をしようというものであるが、電力会社からは「関東以外の節電の必要性はなく、過剰な節電は不要」とのアナウンスがされた。こうして、節電運動の拡散は収束したかに見えた。しかし、その後電力各社では、日本全体のエネルギー事情に配慮して節電を正式に呼びかけることとなり、計画停電も実施され始める。これら公式な節電対策に対する非公式なキャンペーンとして、「ヤシマ作戦」は再燃した。
命名は人気アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」(1995年)に由来する。同作には、大量の電力を消費する装置を使用する目的で、すべての発電所の電力を1カ所に集めるために、日本中が停電するシーンがある。作中でのこの作戦名が「ヤシマ作戦」である。また、震災の様子を伝えるテレビ映像で、同作の他のエピソードをほうふつとさせるような大規模な被害が放映されたことも、「ヤシマ作戦」という名の遠因と言える。 
なお、復興支援を促すための譲り合い運動は「ウエシマ作戦」、現場への応援などの行為は「アオシマ作戦」など、同様の傾向の名前が付けられている。

(佐橋慶信  ライター / 2011年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」
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