コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

ヤロー Yalow, Rosalyn S.

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ヤロー
Yalow, Rosalyn S.

[生]1921.7.19. ニューヨーク,ニューヨーク
[没]2011.5.30. ニューヨーク,ニューヨーク
アメリカ合衆国の医療物理学者。フルネーム Rosalyn Sussman Yalow。1941年ニューヨーク市立大学ハンター・カレッジで修士号,1945年イリノイ大学で原子核物理学の博士号を取得。1947年にブロンクス復員軍人局病院の原子核物理学の顧問,1950~70年同病院の放射線同位体局の副局長を経て,1970年に同病院の研究所(のちのニュークリア・メディカル・サービス)の所長に就任した。1979~85年イェシーバ大学アルバート・アインシュタイン医学校特任教授を務め,1985年マウント・サイナイ医科大学特任教授に就任。1950年以降,ソロモン・A.バーソンとともに,一部の糖尿病患者にみられるインスリンに対する抵抗反応現象の研究を続け,インスリン抵抗性をもつ患者の体内ではインスリンに含まれる蛋白質を中和する抗体が免疫系で生産されていることをつきとめた。さらにインスリン濃度を測定する手法としてラジオイムノアッセイ法 RIAを開発した。RIAはインスリンだけでなくさまざまな極微量物質の分析にも大きく寄与しており,その功績により 1977年,ロジャー・C.L.ギルマン,アンドルー・V.シャリーとともにノーベル生理学・医学賞を受賞した。1976年女性初のラスカー賞,1988年ナショナル・メダル・オブ・サイエンスを受賞。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ヤロー
やろー
Rosalyn Sussman Yalow
(1921―2011)

アメリカの物理学者。ニューヨークに生まれる。ハンター・カレッジ(現、ニューヨーク市立大学)卒業後、イリノイ大学で原子核物理学を学び、1945年博士号を取得した。連邦電気通信研究所で技師、ハンター・カレッジで教師を務めたのち、1947年ブロンクス在郷軍人病院でラジオ・アイソトープを利用した医療の研究を開始し、1972年上級研究員となった。1968年からマウント・サイナイ医科大学の教授を兼任した。
 1950年代にバーソンSolomon A. Berson(1918―1972)と共同で、ラジオイムノアッセイ法(放射標識免疫検査法)の開発を行った。これは、ラジオ・アイソトープで標識された試料を用い、抗原抗体反応を利用してインスリンのようなペプチドホルモンを検出し定量するものであり、極微量(10-12グラムのレベル)の分析を可能にした。この検査法はその後も広く用いられ、医学、生理学の発展に大きく貢献した。1977年、「ラジオイムノアッセイ法の開発」によりノーベル医学生理学賞を受賞した。また、この技術を応用し各種のペプチドホルモンの分離、同定に成功したギルマン、シャリーも同時に受賞した。[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ヤローの関連キーワードギルマン(Roger Charles Louis Guillemin)アルフレッド ファウラーケーブル(cable)ラジオイムノアッセーウィリアムズポートポンピング・パワーケーブルクレーンターンバックルロードローラータイヘイ 原児エレベータークラムシェルドラグライン泉佐野[市]インクラインケーブルカー平子綱ロープトウィード川神鋼鋼線工業ロープウェー

今日のキーワード

いい夫婦の日

11月22日。通商産業省(現経済産業省)が制定。パートナーへの感謝の意を示し、絆を深める。...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

ヤローの関連情報