コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

ユーレイルパス Eurailpass

翻訳|Eurailpass

デジタル大辞泉の解説

ユーレイルパス(Eurailpass)

ヨーロッパを周遊できる鉄道用均一乗車券。ヨーロッパ各国の国鉄と特定の私鉄の特急・急行の一等車が利用できる。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ユーレイルパス
ゆーれいるぱす
Eurailpass

ヨーロッパ鉄道均一周遊券の名称。ヨーロッパの17か国(フランス、ベルギー、ドイツ、オランダ、オーストリア、イタリア、スイス、スペイン、デンマーク、スウェーデン、ノルウェー、ポルトガル、ギリシア、ルクセンブルク、アイルランド、ハンガリー、フィンランド)の鉄道が期間内乗り降り自由で急行・特急料金も含まれている。また「ユーロスター」(ロンドン―大陸諸都市間を時速300キロメートルで結ぶ高速特急列車)のロンドン―パリ間(全車指定)も普通運賃よりはるかに安い運賃で利用できる。イタリアの特急列車「ペンドリーノ」など、特別なサービスのある列車も追加料金を支払えば利用できる。すべて一等で、期間は15日間、21日間、1か月間、2か月間、3か月間の5種がある。日本国内のおもな旅行代理店で購入でき、発行から6か月以内に使用を開始すればよい。最初の使用日に駅の切符売場で日付とパスポート番号を記入してもらい、確認のスタンプvalidation stampを押してもらう。パスの紛失、盗難による再発行はいっさいない。
 誕生は1957年、ヨーロッパにTEE(トランス・ヨーロッパ急行)が運転されたときに航空機に対抗してできた鉄道サービスで、アメリカでのみ発売された。当時から使用できる国は17か国だったが、ドイツは西ドイツ側のみであった。それが日本でも購入できるようになり、外貨の持ち出しに制限のあった60年代前半の日本からの留学生に多く利用された。その後ジュニア(4~11歳)と2等ユースパス(12~25歳)、2か月のうちに一定日数を利用できるフレキシーパス、2人以上で旅行するグループ用のセーバーパスが追加された。80年代に入って、観光客が急増すると、各国は自国内を自由に乗れる周遊パスを発行するようになり、ベルリンの壁崩壊(1989)後は、ヨーロピアンイーストパス(オーストリア、チェコ、スロバキア、ハンガリー、ポーランド)も登場した。ユーレイルパスに準じた各国のパスには、ブリットレイルパス(イギリス)、フランスレイルパス、ジャーマンレイルパス、スイスパス、イタリアレイルカードのほか、複数国で使用できるベネルックス3国レイルパス(ベルギー、オランダ、ルクセンブルク)、イベリア半島2国レイルパス(ポルトガル、スペイン)などもある。2001年からは、ユーレイルパスが利用できる17か国のなかから隣接する3か国を選択できるユーレイルセレクトパスが登場した。
 日本でもこれに倣って、JRが訪日外国人用にジャパン・レイルパスを発行している。これはJR全線の特急を含む指定席に乗りほうだいのパスで(新幹線のぞみ、寝台車を除く)、7日間、14日間、21日間有効のグリーン車用、普通車用のものが発売されている。[畑 暉男]
『長真弓著『ヨーロッパ鉄道大旅行ユーレイルパスを使って』(1996・晶文社) ▽『地球の歩き方旅マニュアル258 ヨーロッパ鉄道の旅』改訂第8版(2000・ダイヤモンド社)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ユーレイルパスの関連キーワードヨーロッパ

今日のキーワード

テロ支援国家

国際的なテロリズム組織を資金や物資などの面から援助している国家。[補説]特に、米国国務省が作成する報告書で指定を受けた、イラン・スーダン・シリアの3か国のこと。北朝鮮は1988年1月に指定、2008年...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android