ユーロダラー

百科事典マイペディア「ユーロダラー」の解説

ユーロダラー

当初ヨーロッパ諸国の銀行や会社の保有する米ドル資金で,ヨーロッパの金融市場(特にロンドン,パリ)を中心に各国の金利差を求めて浮動するホットマネー一種。米ソの冷戦が激化するにつれて1959年ころから活発に取引されるようになり,1960年以降日本にも流入。現在では米国以外の金融中心地で取引される米ドル資金をいう(アジア・ダラーなど)。
→関連項目ユーロ市場

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デジタル大辞泉「ユーロダラー」の解説

ユーロダラー(Eurodollar)

米国以外の銀行、主としてヨーロッパに所在する銀行に預けられた米ドル預金。国際金融市場において重要な役割を果たしているが、ひとたび経済危機が起こると投機温床となって通貨不安をあおることもある。

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精選版 日本国語大辞典「ユーロダラー」の解説

ユーロ‐ダラー

〘名〙 (Eurodollar) 西欧諸国の銀行や個人が、主に金利差を求めて、短期に運用するドル資金。ホットマネーの一種。

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世界大百科事典 第2版「ユーロダラー」の解説

ユーロダラー【Euro‐dollar】

当初はヨーロッパの金融中心地で取引される米ドル資金を意味したが,現在ではより広くアメリカ以外の金融中心地で取引される米ドル資金をいう。たとえばシンガポール香港などにおけるいわゆるアジア・ダラー,日本の東京ドル・コール資金カナダの金融市場で取引される米ドル資金なども含まれる。同様に,このほかユーロマルク(ドイツ以外の金融中心地で取引されるドイツ・マルク資金),ユーロポンドユーロ円などがあり,ユーロダラーを含めてユーロカレンシーEuro‐currenciesと総称される。

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世界大百科事典内のユーロダラーの言及

【国際金融市場】より


[国際金融市場の多極化]
 しかし1971年8月の金交換停止以来の国際通貨としての役割の動揺と世界的な変動為替相場制は,国際金融市場の場所的多極化をもたらしており,今日,フランクフルト,チューリヒ,パリ,アムステルダム,東京(東京金融市場)その他でも,かなりの規模の国際金融取引が行われている。1950年代以後,アメリカの国際収支の継続的赤字が世界にドルを散布し,過剰ドルの時代となるやユーロダラー市場が,またアメリカの対外投融資規制や多国籍企業の活動とあいまってユーロ債市場が出現した。これらは,国内金融市場と一体化した伝統的な国際金融市場と異なり,国境の制約を超えた新しい国際金融市場である。…

【ドル】より

…ドルはアメリカ国内における国内通貨であり,また同時に世界において現在最も重要な国際通貨である。このほか国際通貨として重要な役割を果たしているものにユーロカレンシーとくにユーロダラーがあるが,ユーロダラーはアメリカの外に所在する銀行に預けられたドル(ドル預金)のことである。ユーロダラーはそれを発行する銀行がアメリカの外に所在しているという点で米ドルと異なる。…

※「ユーロダラー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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