ラメ(その他表記)lamé[フランス]

デジタル大辞泉 「ラメ」の意味・読み・例文・類語

ラメ(〈フランス〉lamé)

金糸銀糸または金属の切りはくを織り込んだ織物。また、金属の切り箔を巻きつけた糸。

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精選版 日本国語大辞典 「ラメ」の意味・読み・例文・類語

ラメ

  1. 〘 名詞 〙 ( [フランス語] lamé ) 金属箔の糸の総称。一般には金、銀、錫、アルミニウム箔のものをいう。また、それを織り込んだ布地や編地。
    1. [初出の実例]「インディアン・ラメの、黄色いワンピース」(出典:めし(1951)〈林芙美子〉ジャンジャン横丁)

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改訂新版 世界大百科事典 「ラメ」の意味・わかりやすい解説

ラメ
lamé[フランス]

金,銀などの箔や金属の糸を用いて柄を出した織物。金ラメ銀ラメなどともいう。箔を用いる場合は和紙にはり合わせたものを細く切って糸状にする。これをラメ糸と呼び,毛糸にからませて編物にする。ラメの織物は金属的な輝きがあるので,装飾性の強いドレスやセーター,また袋物などに用いられる。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ラメ」の意味・わかりやすい解説

ラメ(Gabriel Lamé)
らめ
Gabriel Lamé
(1795―1870)

フランス数学者物理学者。トゥールに生まれる。1817年パリの理工科大学校(エコール・ポリテクニク)を卒業後、鉱山学を学び、1820年からロシアペテルブルグ(現、サンクト・ペテルブルグ)の専門学校で数学、物理、化学を教えた。1832年帰国後、理工科大学校物理学教授。1851年よりパリ大学数学教授。熱伝導弾性についての応用数学的研究を行い、楕円(だえん)体の温度平衡の問題を解くためのラメの関数を導入し、1852年には弾性定数の一種としてラメ定数をみいだした。

[田中國昭]


ラメ(糸)
らめ
lamé フランス語

本来、ラメ糸は金箔(きんぱく)・銀箔を混入した撚糸(よりいと)を意味したが、現在では、和紙またはポリエステルフィルム上に、アルミニウムを真空蒸着させた、細い糸状に切った平糸(ひらいと)をいう場合が多い。きらきら輝くラメ糸は紋織物や編物に使われ、またインテリア用品や装飾品としても使われる。

[並木 覚]

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百科事典マイペディア 「ラメ」の意味・わかりやすい解説

ラメ

金糸・銀糸や金属の切箔(きりはく)を用いて模様を織り出した織物。最近はアルミニウムなどをプラスチックフィルムなどの表面に真空蒸着させたものを裁断して糸状にしたものを用いる。光る布として装飾的効果が高く,婦人服,和服,ハンドバッグなどに用いる。

ラメ

フランスの数学者,物理学者。ロシアで鉱山技師をつとめた後,1832年帰国しエコール・ポリテクニク教授。弾性論,熱学を研究し,ラメの関数,弾性のラメの定数を導入。

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367日誕生日大事典 「ラメ」の解説

ラメ

生年月日:1795年7月22日
フランスの数学者
1870年没

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