リクルートホールディングス(英語表記)Recruit Holdings Co., Ltd.

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

リクルートホールディングス
Recruit Holdings Co., Ltd.

広告を主体とする情報誌やインターネットによって情報サービス事業展開するリクルートグループの持株会社。東京都千代田区本社を置く。1960年,東京大学の学生だった江副浩正が大学新聞の広告会社(→広告代理業),大学新聞広告として創業。1963年に社名を日本リクルートセンターに改称。1960~80年代に『企業への招待』『就職ジャーナル』『とらばーゆ』などの就職情報誌,アルバイト情報誌『From A』,不動産情報誌『住宅情報』などを創刊。1984年,社名をリクルートに改称。1988年,子会社の未公開株を政界財界官界要人に譲渡したことが発覚し,会長の江副らが贈賄罪に問われた(リクルート事件)。この事件では贈賄側 4人と収賄側 8人の計 12人が起訴され,全員が有罪となった。1992年に一時ダイエー傘下に入ったが,2005年までにダイエーは株式の大部分を手放した。1990年代以降,旅行情報誌『じゃらん』,習いごとの情報誌『ケイコとマナブ』,結婚情報誌『ゼクシィ』,飲食店のクーポン誌『Hot Pepper』などを創刊する一方でインターネット事業にも参入就職情報サイトリクナビ」,住宅情報サイト「SUUMO」をはじめ多種多分野のサービスを運営している。2012年10月に経営体制を変更し,社員採用領域を担うリクルートキャリア,飲食や美容など日常消費における企業のマーケティングを支援するリクルートライフスタイル,住宅にかかわる商品,サービスを提供するリクルート住まいカンパニーなど,事業を子会社に継承し,リクルートホールディングスとして持株会社となった。

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日本の企業がわかる事典2014-2015 の解説

リクルートホールディングス

正式社名「株式会社リクルートホールディングス」。英文社名「Recruit Holdings Co., Ltd.」。サービス業。昭和35年(1960)「株式会社大学広告」設立。同38年(1963)「株式会社日本リクルートメントセンター」に改称。同年「株式会社日本リクルートセンター」に改称。同59年(1984)「株式会社リクルート」に改称。平成24年(2012)持株会社化にともない現在の社名に変更。本社は東京都千代田区丸の内。持株会社。グループ各社で広告事業を営む。情報誌・ウェブサイト・携帯サイトで自社媒体を展開。人材・生活関連情報の広告収入が柱。

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