リスクファクター(読み)りすくふぁくたー(英語表記)risk factor

翻訳|risk factor

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

リスクファクター
りすくふぁくたー
risk factor

ある特定の疾病を発生させる確率を高めると考えられる要素。危険因子、リスク因子、リスク要因ともいう。その要素が必ず疾病を引き起こすということではなく、あくまで疾病を発症する危険性を高めるものであることを示す。アメリカのマサチューセッツ州にあるフラミンガムという町で、1948年に始められた大規模な健康調査(フラミンガム研究)において確立した概念である。研究対象となる疾病とその発生要因について、仮説に基づいて追跡調査を行ったもので、その結果、血圧、総コレステロール、喫煙、耐糖能、左室肥大などのリスクファクターが重なると、冠動脈疾患となる危険性が高まることが報告された。
 疾病とそのリスクファクターの組み合わせには、一般に以下のような例がある。動脈硬化症―脂質異常症、糖尿病、高血圧、喫煙など。高血圧症―塩分過剰摂取、糖尿病、脂質異常症、多量飲酒、肥満、運動不足など。虚血性心疾患―高コレステロール血症、高血圧、喫煙、脂質異常症、肥満、糖尿病、ストレスなど。糖尿病―加齢、家族歴、肥満、運動不足、耐糖能異常(血糖値上昇)、高血圧、脂質異常症など。胃癌(がん)―喫煙、塩分過剰摂取、多量飲酒、焼肉や焼魚の多食、野菜や果物の摂取不足、ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)など。[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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