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リンカーン大聖堂 リンカーンだいせいどうLincoln Cathedral

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

リンカーン大聖堂
リンカーンだいせいどう
Lincoln Cathedral

イギリス中東部のリンカーンにあるゴシック様式の聖堂。最初はロマネスク様式で建てられたが,1192年以後ゴシック様式で再建された。三廊バシリカ式で身廊部はアーケード,トリフォリウム,明層 (あかりそう) の3層から成り,2つの翼廊部にいくつもの礼拝堂をもつ。内陣は 1256~1320年完成。 14世紀までには東側の部分が改築され,シトー会様式やフランスの古典的ゴシック様式に変えられたが,全体としてはイギリスの盛期ゴシック様式の最も代表的な建築とされる (→イギリス・ゴシック様式 ) 。西ファサードは横長で,そのロマネスク様式による構成は一般のゴシック様式の場合ほどモニュメンタルなものではない。中央部分の破風飾りをはさむような形で双塔が建っている。

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大辞林 第三版の解説

リンカーンだいせいどう【リンカーン大聖堂】

リンカーンにあるゴシック様式の大聖堂。一二世紀後半着工、一四世紀末に完成。双塔を有する西正面の力強い表現が特徴的。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

リンカーン大聖堂
りんかーんだいせいどう
Lincoln cathedral

イギリスのリンカーンシャー県の古都リンカーン市にあるイギリス・ゴシックの代表的教会堂。現在の建物は、11世紀に建立され聖母マリアに献堂されたノルマン・ロマネスク式の旧堂が倒壊したのち、12~13世紀に再建されたもので、西ファサードの下部には創建当時の遺構が残って、往時のノルマン様式を今日に伝えている。アーリー・イングリッシュ(初期イギリス式)とよばれる独自のゴシック様式を示すこの大建造物は、三廊式身廊、大小二つの翼廊、長大な内陣部から成り立つが、再建部分でもっとも古いのは東側翼廊と内陣部(1192~1200)で、西ファサード(1235以後)を含むほかの大部分は1208~80年に落成し、西ファサード背後の双塔の完成は1307~1411年であった。イギリス・ゴシックの特徴は西ファサードにもっともよく示され、ノルマンの名残(なごり)をとどめる双塔を背にした外観構成は画期的なものである。また、内陣部と身廊の天井にはきわめて装飾的なボールトの手法がみられ、クレージーボールトとよばれている。[濱谷勝也]

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