六訂版 家庭医学大全科 「リンパ節結核」の解説
リンパ節結核(肺門リンパ節結核/頸部リンパ節結核)
リンパせつけっかく(はいもんリンパせつけっかく/けいぶリンパ節結核)
Lymph node tuberculosis (Hilar lymph node tuberculosis, Cervical lymph node tuberculosis)
(呼吸器の病気)
どんな病気か
結核菌が
結核菌の勢いが強いとそのまま発病してしまいます。すなわち、肺門リンパ節結核、別名、初期変化群(一次結核症という)ができあがります。肺門リンパ節から隣接する
症状の現れ方
この段階では、発熱、全身
縦隔リンパ節や所属リンパ節が炎症ではれると、気管支圧迫により
検査と診断
肺門リンパ節炎の診断は、胸部X線・CT検査で腫大したリンパ節を証明することと結核菌の証明により行われます。しかし、肺門リンパ節炎のみの場合は結核菌の証明はなかなか困難です。頸部リンパ節炎の場合は、切除リンパ組織や分泌物から結核菌を比較的証明しやすくなります。
治療の方法
治療は全身の抗結核薬療法と同じですが、瘻孔のある場合はイソニアジド(INH)の注射を加えます。
石崎 武志
出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報