翻訳|Luanda
アフリカ南西部,アンゴラ共和国の首都。大都市域人口278万(2004)。古くはサン・パウロ・デ・ルアンダSão Paulo de Luandaといわれ,またロアンダLoandaともいう。国の北西部,バンゴ川・クアンザ川両河口の中間にある湾に面する港湾都市でもある。内陸農業地帯に通じる鉄道,道路,航空路など交通の要衝で,コーヒー,ワタ,砂糖,マンガン鉱石などを輸出する。工業面では食品,タバコ,靴,飲料,繊維,プラスチック製品,セメント,建設資材,金属器などを生産し,近くに石油精製工場もある。アンゴラ大学をはじめ教育・文化施設も多い。1575年ポルトガルによって建設され,1627年から(オランダに占領された1641-48年を除いて)植民地の主都として発展してきた。1850年ころまではブラジル向け奴隷の輸出港であった。
執筆者:西野 照太郎
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アフリカ南西部、アンゴラの首都。同国北西部、クアンザ川河口の北方に位置し、大西洋のベンゴ湾に臨む。人口47万5328(1970センサス)、219万3400(2002推計)。立地条件に恵まれた海港をもち、内陸への鉄道、道路の起点として、文字どおりアンゴラの政治、経済、文化の中心都市である。サハラ以南でもっとも古い白人入植地で、1576年ポルトガル人のパウロ・ディアスが町の基礎を築き、19世紀中ごろまではブラジル向けの奴隷貿易基地であった。1941年より港が整備、拡張され、貨物取扱量も伸び、60年代以後急速に発展した。おもな輸出品はダイヤモンド、石油、コーヒーなどである。石油精製、食品加工などの工業も盛んである。電力はクアンザ川やダンデ川に建設された発電所から供給される。南方の郊外にプレシデント・クラベイロ・ロペス国際空港がある。
[端 信行]
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