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ルクルス Lucullus, Lucius Licinius

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ルクルス
Lucullus, Lucius Licinius

[生]前117頃
[没]前58/前56
古代ローマの軍人。 L.スラに従い,東方に遠征。前 74年の執政官 (コンスル ) となり,以後ローマ軍司令官として東方でポントスのミトラダテス6世と戦った。前 70年までに勝利を得て,ビチュニア,ポントスの属州民に善政を施し,みずからも巨額の富をたくわえた。ミトラダテスの反撃にあったため前 67年に指揮権をポンペイウス (大ポンペイウス) に譲った。晩年は豪奢な生活をおくり,文芸を愛好した。

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世界大百科事典 第2版の解説

ルクルス【Lucius Licinius Lucullus】

前117‐前56
ローマ共和政末期の政治家。スラの忠実な部下として同盟市戦争,第1次ミトリダテス戦争に従軍し,手柄をあげた。前85‐前80年属州アシア総督,前74年コンスルとなる。第3次ミトリダテス戦争の指揮権を得て小アジアに遠征し,ポントス王国を占領,ミトリダテス6世はアルメニアへ逃走した。彼は属州アシアで現地住民に対する公正な裁判・立法を行い,また彼らが被っていた不当な債務を是正し,住民の負担を軽減した。前69年ミトリダテス6世を追ってアルメニアの首都を占領したが,雪中のつらい従軍を嫌った部下が反乱を起こし(前68),戦争終結のために不本意ながらポンペイウスの力を借りなければならなかった。

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