デジタル大辞泉
「ルブラン法」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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ルブラン‐ほう‥ハフ【ルブラン法】
- 〘 名詞 〙 ( ルブランはフランス人化学者 Leblanc の名から ) 食塩と硫酸を反応させて芒硝(硫酸ナトリウム)をつくり、これにコークスと石灰石を反応させてソーダ灰をつくる方法。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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ルブラン法
るぶらんほう
Leblanc process
食塩からソーダ灰(無水炭酸ナトリウム)を製造する方法。1789年フランスのルブランによって発明され、ルブランソーダ法ともいう。工業化されたのは、1823年イギリスにおいてである。まず食塩と硫酸を反応させて硫酸ナトリウム(ルブラン芒硝(ぼうしょう))をつくり、これに石灰石とコークスを混ぜて高温で反応させて得られる生成分(黒灰(くろばい))を精製してソーダ灰を得る。この方法は高温で腐食の激しい反応でコスト高となるため、のちに開発されたアンモニアソーダ法にとってかわられた。
[塩川二朗]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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ルブラン法【ルブランほう】
ルブラン・ソーダ法とも。かつて行われていた炭酸ナトリウム(炭酸ソーダ)の工業的製造法。食塩と硫酸からボウ硝(硫酸ナトリウム)をつくり,これを石灰石および石炭と高温に熱してできた黒灰から水で炭酸ナトリウムを抽出する。1778年N.ルブランが発明。アンモニアソーダ法が発明されるまで広く行われ,近代無機化学工業の基礎となった。
→関連項目ガラス|ソーダ工業|ルブラン
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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世界大百科事典(旧版)内のルブラン法の言及
【ソーダ工業】より
… 歴史的には,最初,ソーダは天然ソーダまたは木灰から供給されていた。しかし18世紀に入り,ヨーロッパにおいてセッケンその他の化学工業が発達するにしたがってソーダ需要が拡大するなかで不足をきたし,1791年フランスのN.ルブランが食塩からソーダ灰をつくる方法(ルブラン法)を発明し工業化に成功した。また1861年には品質面,コスト面で優れるアンモニアソーダ法(ソルベー法)がベルギーのE.ソルベーによって発明され,さらに90年にはドイツで塩水の電気分解([食塩電解])により,苛性ソーダ,塩素および水素を製造する電解法が工業化された。…
【炭酸ナトリウム】より
…塩安ソーダ法はアンモニアソーダ法の合理的改良法である。(a)ルブラン・ソーダ法(ルブラン法)Leblanc soda process 1778年フランスのN.ルブランの発明が,1823年にイギリスで工業化され,ソルベー法の興隆までの約100年間は本法の全盛時代であったが,現在は工業的には消滅した。次の反応群で構成されるプロセスである。…
※「ルブラン法」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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