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レガシーコスト legacy cost

デジタル大辞泉の解説

レガシー‐コスト(legacy cost)

企業などで、負の遺産。過去の取り決めや事件などによって現在に生じている負担。特に、年功序列型の賃金制度や年金支払いなどによる金銭的負担をいう。

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人事労務用語辞典の解説

レガシーコスト

レガシーコスト(legacy cost)のレガシーとは「遺産」のこと。これにコスト(負担)がつくと、過去のしがらみから生じる負担、すなわち「負の遺産」という意味になります。狭義には、企業が退職者に対して支払い続けなければならない年金や医療費など、過去に設計され、温存されている制度に従って継続的に発生する金銭的負担を指します。
(2010/8/2掲載)

出典|『日本の人事部』人事労務用語辞典について | 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

レガシーコスト
れがしーこすと
legacy cost

過去の経済行為・制度や文化、習慣などによって生じた「負の遺産」。遺産を意味するレガシーlegacyとコストcostを組み合わせたことば。アスベスト禍や薬害エイズ問題のように現在も当事者に多大な負担がかかる場合や、もはや使われなくなった古語の解明・習得に時間やコストがかかる場合などに、このことばが使われる。また、企業などが退職者に支払う年金や医療費などの負担額(債務)をさす用語としても使われることが多い。このほか年功序列型賃金制度による人件費の増大などもレガシーコストに含める場合がある。
 「リーマン・ショック」後、アメリカのゼネラル・モーターズ(GM)では、退職者への年金や健康・医療保険費用などのレガシーコストが1兆円を超え、これが経営不振に陥る要因の一つになった。同様に、日本でも経営破綻(はたん)した日本航空では、退職者への年金支給などのレガシーコストの削減が経営再建の重要な要素の一つとなった。
 情報通信・エレクトロニクス分野では、現在はほとんど使われなくなった過去の機器、システムでも、少数の利用者が存在するため生産や搭載を続けなければならない場合があり、こうしたコストをレガシーコストとよんでいる。[編集部]

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