丸太を水平に、井桁(いげた)のように積み上げた壁によって建設された建物。スカンディナビアの伝統的な構法で、17〜18世紀に北米に伝播し、フロンティアのシンボルとして広まった。日本には1970年頃に導入されている。日本古来の校倉(あぜくら)に類似したものであることから、これも含めて、86年3月に建設省(当時)告示が公布された時から丸太組構法と総称されて普及した。しかし、在来の木造建築物に比べて制約が多く、規制緩和が求められていた。これを受けて90年5月に技術基準が改正され、主に地震や風圧などの水平力に抵抗するダボの本数の規制が緩和された。ログハウスは耐久性、断熱性、強度、湿度調節などに特長があり、木の香りに包まれた空間を創造できる。そのため、DIY(do it yourself=日曜大工)による山荘の建設などにも用いられている。