ロボット掃除機(読み)ロボットソウジキ

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ロボット掃除機
ろぼっとそうじき

自律走行し、掃除するロボット。自動掃除機、ロボットクリーナーともいわれる。本体に内蔵されている各種のセンサーにより、掃除をする空間の広さや形状、障害物の状態、ホコリやゴミの散らかり具合などの情報を収集し、その情報をもとにして自律的に掃除をする。おもに家庭用のものと大型の業務用のものに分けられるほか、水中で動くプール用、壁面吸着型でビルの窓ガラス掃除用など、使用する場所に合わせた特殊なロボット掃除機も実用化されている。
 家庭用の場合、円盤状で、ブラシで床面のゴミをかき出しながら吸い取る方式のものが多い。作動はリモコンやタイマー設定、スマートフォン用アプリの操作などで制御できる。充電式電源を内蔵し、自律走行によって一定時間掃除をすると、充電器のある場所へ自動で戻り、充電状態に入って作動を停止する。本体には側面や底面に障害物用や段差用、ゴミ感知用などのセンサーがあり、これらのセンサーから得られた情報が人工知能により瞬時に分析され、あらかじめ設定されている動作パターンから最適な方法が選択されて動作する仕組みになっている。価格に応じて機能や性能には違いがあり、高機能機種では、ワックスをかけたり、水で洗浄したりする機能をもつタイプもある。
 1985年(昭和60)に茨城県筑波郡谷田部町(やたべまち)(現、つくば市)を中心に開かれた国際科学技術博覧会のパビリオンの一つ「芙蓉(ふよう)ロボットシアター」に展示されて話題となったが、本格的に注目されたのは、アメリカのアイロボット社iRobotが2002年に発売したルンバRoombaのヒットによるところが大きい。ルンバは2012年までの10年間に世界で累計800万台が販売され、ルンバの発売以降、日本を含む多くのメーカーからロボット掃除機が発売されている。[編集部]

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