ロマッツォ
Giovanni Paolo Lomazzo
生没年:1538-1600
        
              
                        イタリア,マニエリスムの画家,芸術理論家。ミラノの宗教画家としてサン・ロレンツォのフレスコ,自画像(ブレラ美術館)が知られているが,のちに画業を捨て理論家となった。代表的論述は《絵画論》(1584)と《絵画の殿堂のイデア》(1590)。前者は,技巧,手法,象徴,エンブレムなどマニエリスム絵画の知識の総括とされる。後者は,美は芸術家の霊魂に生ずる神的なものであるとする新プラトン主義的な美の観念論の極限の例とされる。フェデリコ・ツッカロとともに,後期マニエリスム美学を代表する重要な理論家である。
執筆者:若桑 みどり
 
    
        
    出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
	
    
  
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                    ロマッツォ
Lomazzo, Giovanni Paolo
        
              
                        [生]1538.4.26. ミラノ
[没]1600.2.13. ミラノ
イタリアの画家,著作家。 G.フェラーリらに師事。ミラノの聖アゴスティーノ修道院の食堂の壁画のほか,『聖母子』と『ピエタ』 (ブレラ絵画館) を描いたが,33歳で失明し,その後は絵筆を捨てて著作活動に専念した。主著『絵画,彫刻,建築論』 Trattato dell'arte della pittura,scultura ed architectura (1584) ,『絵画の殿堂の理念』L'Idea del tempio della pittura (90) 。
                                                          
     
    
        
    出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
	
    
  
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