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ローゼンクイスト

百科事典マイペディアの解説

ローゼンクイスト

ウォーホルやロイ・リキテンスタイン,クレス・オルデンバーグ〔1929-〕らとともにポップアートを代表する米国の画家。ノース・ダコタ州生れ。広告用の看板絵を描いていた経験をもとに,巨大なカンバスに車や口紅スパゲッティといった日常的な事物の部分を拡大し,コラージュ風に大胆に並置した作品で知られる。マス・メディアや商業美術から取り込まれたイメージの唐突な組み合わせ,そして異なるスケールの事物をあえて混在させる手法は,描かれたものの即物的な様相を超えて,現代社会を映し出す象徴的な意味合いさえ帯びる。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ローゼンクイスト
ろーぜんくいすと
James Rosenquist
(1933―2017)

アメリカの画家。ノース・ダコタ州グランド・フォークスに生まれる。ミネソタ大学とニューヨークのアート・スチューデンツ・リーグに学ぶ。最初は抽象表現主義的な作品をつくっていたが、ネオ・ダダの画家たちとの交流から、身近な都市環境に目を向け始める。ミネソタで広告看板の仕事で生計をたてていた体験を生かし、タイムズ・スクエアの巨大な広告に発想を得た作品を制作する。画面のイメージを拡大し、映画の看板やポスターのような商業主義的手法による作品を発表して注目を集めた。1962年ニューヨークのシドニー・ジャニス画廊の「ニュー・レアリスツ」展に出品し、グリーン画廊で個展を開く。以来、ポップ・アートの代表的画家として活躍をみせるが、大画面を分割し、緩やかな輪郭をもつ広告的手法で描かれたイメージを組みかえ、配置する画風に特徴がある。ジェット機の胴体に植物や少女などの映像的イメージをコラージュした『F―』(1965)は、ベトナム戦争下に描かれた壁画的スケールをもつ大作として知られる。[石崎浩一郎]
『キム・レヴィン著、山下真由美訳『モダン・アートの終焉――ニューヨーク・アート・レポート』(1991・東京書籍) ▽リヴァ・キャッスルマン著、杉山真紀子訳『アメリカ現代版画・7人の巨匠たち』(1993・淡交社) ▽現代グラフィックアートセンター編・刊『ジェームズ・ローゼンクイスト展』(1997)』

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