ローヤル・バレエ団(読み)ローヤルバレエだん

百科事典マイペディア 「ローヤル・バレエ団」の意味・わかりやすい解説

ローヤル・バレエ団【ローヤルバレエだん】

英国の代表的バレエ団。その歴史は1926年ド・バロアが舞踊学校を創設し,オールド・ビック劇場に生徒たちが出演したことに始まる。1931年サドラーズ・ウェルズ劇場を本拠として,当初はビック・ウェルズ・バレエ団,のちにはサドラーズ・ウェルズ・バレエ団とその学校へと発展した。1946年コベント・ガーデン王立歌劇場に本拠地を移すとともに,サドラーズ・ウェルズ劇場バレエ団(1990年バーミンガムに本拠を移し,バーミンガム・ローヤル・バレエ団と改称)を併設。1956年エリザベス2世により現在の名称が与えられた。1934年までに《ジゼル》《白鳥の湖》などの古典作品をレパートリー化,バレエ後進国だった英国のバレエを大きく推進させる基礎を築き上げた。また,アシュトンクランコマクミランなどのすぐれた振付家も輩出し,独自の新しいバレエの創作にも成功している。踊り手としてはフォンテイン,メイル・パーク〔1937-〕,リン・シーモア〔1939-〕,アンソニー・ダウエル〔1943-〕(現ディレクター)などが登場。近年ボリショイ劇場出身のイレク・ムハメドフ〔1960-〕,パリオペラ座出身のギエム,日本人吉田都〔1965-〕,熊川哲也〔1972-〕などが活躍。1963年に初来日。→ヌレーエフマルコーワ

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