クランコ(読み)くらんこ(英語表記)John Cranko

日本大百科全書(ニッポニカ) 「クランコ」の意味・わかりやすい解説

クランコ
くらんこ
John Cranko
(1927―1973)

イギリスバレエ振付家。南アフリカ連邦のルステンバーグに生まれる。20代前半から振付家となり、サドラーズ・ウェルズ・バレエ団のために『パゴダ王子』(1957)などを振り付けたほか、自分の名前をもじったレビュー『クランクス』で一躍有名になった。1961年、ドイツのシュトゥットガルト・バレエ団の芸術監督になり、『ロミオとジュリエット』『オネーギン』『じゃじゃ馬馴(な)らし』などを振り付け、同バレエ団を世界的な水準に引き上げた。

市川 雅]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クランコ」の意味・わかりやすい解説

クランコ
Cranko, John

[生]1927.8.15. ルステンブルク
[没]1973.6.26. ダブリン
南アフリカ生れ,イギリスの振付師ケープタウン・バレエ・クラブ,サドラーズ・ウェルズ・バレエ団で踊ったのち,1942年『兵士の物語』を振付け,振付師としてデビュー。 46年ロンドンに移り,ロイヤル・バレエ団で『パイナップル・ポール』 (1951) ,『貴婦人と馬鹿』 (54) ,『パゴダの王子』 (57) などを発表し,現代イギリス・バレエに確固とした地位を築いた。その後,ロイヤル・バレエ団を離れ,ニューヨーク・シティー・バレエ団やパリ・オペラ座バレエ団,バレエ・ランバートに委嘱されて作品を発表。 61年西ドイツのシュツットガルト・バレエ団ディレクターになり,『ロミオとジュリエット』 (62) ,『オネーギン』 (65) ,『じゃじゃ馬ならし』 (69) などの演劇色の濃い作品を作った。

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