ワディハルファ(その他表記)WādīHalfā'

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ワディハルファ」の意味・わかりやすい解説

ワディハルファ
WādīHalfā'

スーダンの北端,シャマーリーヤ州に位置し,エジプト国境を接してナイル川東岸にあった人口1万余の都市。北上する鉄道や船舶航行の終点でもあり,この地方の農業商業の中心地でもあったが,アスワン・ハイダムの完成に伴うナイル川の水位上昇に伴って水没。ナイル川をへだてて市の対岸にあった古代ヌビア文明の遺跡も,可能なものは移転,住民の大部分は水没圏外に造成されたカッサラー州のニューハルファに移住

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ワディハルファ」の意味・わかりやすい解説

ワディ・ハルファ
わでぃはるふぁ
Wadi Halfa

アフリカ北東部、スーダン北端の都市。エジプトとの国境に位置する通商都市で、首都ハルトゥームとは鉄道で結ばれており、ナイル川を航行する旅客物資の乗換地となっている。また周辺地域に産する綿花小麦大麦トウモロコシ家畜などの集散地でもある。古くからナイル川航行の要地であったため、周辺には歴史的遺跡が多い。

[端 信行

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android