ワーケーション

デジタル大辞泉 「ワーケーション」の意味・読み・例文・類語

ワーケーション(workation)

《work(ワーク)+vacation(バケーション)からの造語休暇中、特に旅行先でテレワークを行うこと。
[補説]従来のテレワークは、自宅レンタルオフィスなど特定場所で、時間を決めて行うのが原則とされていたが、ワーケーションではその制約をなくし、長期休暇の旅行先でのテレワークも、勤務と認められる。

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共同通信ニュース用語解説 「ワーケーション」の解説

ワーケーション

仕事(ワーク)と休暇(バケーション)を組み合わせた造語。温泉地やリゾート地滞在しながら、パソコンタブレット端末テレビ会議システムなどを活用して仕事をする。職場に行かずに働く「テレワーク」の一種で、政府は、新型コロナウイルスで落ち込んだ地域経済回復にもつながるとして、普及を進める方針を示している。

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知恵蔵 「ワーケーション」の解説

ワーケーション

「ワーク」(仕事)と「バケーション」(休暇)を組み合わせた造語で、会社員などが、休暇などで滞在している観光地や帰省先などで働くこと。仕事と休暇を両立させる働き方として注目されている。
例えば、普段働いている職場を離れて、通信環境が整った観光地などで、休暇を取りながらリモートワーク(遠隔勤務)をする働き方が、ワーケーションにあたる。企業などがリゾート地に拠点を設け、従業員が働きながら休暇を取る形式も含まれる。従業員側にとっては、普段と異なる環境で心身を休めながら仕事ができる、家族や友人らと過ごす時間が増やせる、繁忙期を避けて、安価に移動できるといったメリットがあり、企業側にとっては、従業員が有給休暇を取りやすくなり、有給休暇の取得率向上につながるなどのメリットがある。滞在先の地域からも、域外との交流人口の増加や、滞在の長期化による地元の経済振興につながるとして、期待されている。
もともとは、有給休暇の取得率が低かった米国で、休暇でオフィスを離れ、旅先などにいる時も、電話会議や報告書の作成などをこなす働き方として広がった。
日本では、1990年代ごろからIT企業を中心に、リゾート地に拠点を置いて創造性や生産性を高める取り組みが行われてきたが、情報通信技術の発展により、職種によっては場所にとらわれずに、職場とやり取りしながら働き、成果を上げることが可能になってきた。ワーケーションを積極的に導入する企業も出てきたが、仕事と休暇の線引きや、勤務時間の認定が難しいなどの課題もある。
長期滞在が見込める観光地などでは、受け入れのための整備が進み、旅行会社は、ワーケーションができる企業向け新サービスの商品化に乗り出している。例えば、ビーチや温泉がある和歌山県白浜町は、南紀白浜空港近くに、町などが整備した高度な通信環境を備えたオフィススペースを整備し、IT企業などの誘致やワーケーションでの利用を推進している。長野県も、観光地で働く人の受け入れに力を入れる。自治体同士の連携も進み、2019年11月には、和歌山や長野など7道県と58市町村で構成する「ワーケーション自治体協議会」が設立された。

(南 文枝 ライター/2019年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

知恵蔵mini 「ワーケーション」の解説

ワーケーション

働きながら休暇を取ること。「ワーク」と「バケーション」から作られた造語。一般に米国では、旅費・交通費などは労働者負担でオフィスを離れリゾート地などに行き、電話会議への参加・報告書提出などをこなしつつ休暇をとる形となっている。米国人はあまり休暇を取らず、取っても会社に電話連絡をするなど完全な休暇にならないことが多いため、公式に認められたワーケーションという形が2000年代に生まれたとみられる。日本では中長期休暇が一般化しておらず、単に休日に仕事をすることをワーケーションと称している。

(2015-7-31)

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