1979年に登録された世界遺産(文化遺産)。西アフリカのガーナにある、近世に築造された城塞群。かつて、黄金海岸(ゴールドコースト)と呼ばれた同国には、15世紀半ばのポルトガル人進出を始まりとして、18世紀の後半に至るまでオランダ、スウェーデン、イギリスなどの貿易商人が進出し、金、象牙、香辛料、ゴム、奴隷の交易を行った。彼らは、ヴォルタ、グレーター・アクラ、中部(セントラル)、西部(ウェスタン)の各州にまたがるベナン湾を中心にした一帯に、大砲を装備した西洋式の城塞を建設した。現存する城塞群のなかには、行政府の建物、博物館、学校などに転用されているものもある。◇英名はForts and Castles, Volta, Greater Accra, Central and Western Regions