一か八か(読み)いちかばちか

精選版 日本国語大辞典 「一か八か」の意味・読み・例文・類語

いち【一】 か 八(ばち)

(カルタ賭博から出た語)
結果がどうなるか予想のつかないことを、運を天にまかせて思いきってやってみること。のるかそるか。
浄瑠璃小栗判官車街道(1738)道行「一か罰(バチ)かの仕上を見るも」
二つうちのどちらであるか。
※浄瑠璃・嵯峨天皇甘露雨(1714)二「青馬(あをむま)の腹へなど、生れては行れぬか、但し釈迦になられたか、いちかばちかが知りたい」

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デジタル大辞泉 「一か八か」の意味・読み・例文・類語

いちばち

結果はどうなろうと、運を天に任せてやってみること。のるかそるか。「よし、一か八か勝負してみよう」
[補説]ばくち用語で、「一か罰か」でさいころの目に一が出るかしくじるかの意とか、「丁か半か」の「丁」「半」の字の上部を取ったものとかいう。
[類語]賭け博打賭博賭け事ギャンブルるか反るか乾坤一擲けんこんいってき賭けるする

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ことわざを知る辞典 「一か八か」の解説

一か八か

結果が思いどおりになるかどうか見通せない状況だが、せっぱつまって、運を天にまかせ思いきってやってみること。のるかそるか。また、二つのうちのどちらであるか。カルタ賭博から出た語という。

[使用例] 賭博かけのとことんの味は、丁か半か、一か八かの簡単な勝負だけだと言いますから、それまでの手続きに麻雀で言えば複雑なガメリがあったりトランプ遊びの微妙な手くだがあったり…するのは、面倒なわけでしょう[木村荘八*現代風俗帖|1952]

[解説] 語源については、「一か罰か」で、の目に一が出るかしくじるかの意とする説や、「丁か半か」の「丁」「半」の字の上の方を取ったものとする説があります。

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