一〇世紀中頃より漢字文献において「青馬」から「白馬」へと文字表記が統一される理由については、本居宣長、伴信友は馬自体が白馬に換えられたからであるというが、室町時代の「江次第鈔‐二・正月」に「七日節会〈略〉今貢二葦毛馬一也」とあり、後世においても葦毛馬が使用されていたことが分かる。したがって毛色自体の変化というよりも、平安初期の「田氏家集‐下・感喜勅賜白馬因上呈諸侍中」にも「驄毛」の馬を「白馬」というように、灰色系統の色名範囲が青から白に移行したことと、平安末期の「年中行事秘抄‐正月七日」所引「十節」などに見える白馬に対する神聖視などから意識的に「白馬」の文字表記を選択したものと考えられる。→あおうま(白馬)の節会(せちえ)。
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
…天皇が正月7日に〈あおうま〉を見る儀式。大伴家持が〈水鳥の鴨の羽の色の青馬を……〉と《万葉集》に詠んだように,はじめは青馬であったが,平安中期より白馬と書くようになった。しかし,その後も〈あおうま〉とよんでいる。…
※「青馬」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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