一七日(読み)いちしちにち

精選版 日本国語大辞典 「一七日」の意味・読み・例文・類語

いち‐しちにち【一七日】

〘名〙 (古く「いっしちにち」とも)
① 七日間。
※続日本紀‐神護景雲元年(767)正月己未「一七日間。各於国分金光明寺。行吉祥天悔過文法」 〔梵網経‐下〕
② 人の死後の七日間。または、七日目にあたる日。初七日(しょなのか)ひとなのか。いっしちにち。
説経節・説経苅萱(1631)下「むなしうおなりあって、きのふ一七日にてあるあひだ」

いっ‐しちにち【一七日】

〘名〙
謡曲・丹後物狂(1430頃)「橋立の文珠に一七日(いっしちにち)参籠申し」
不言不語(1895)〈尾崎紅葉〉三「逐次(おっつけ)一七日(イッシチニチ)香花まで」

ひと‐なぬか【一七日】

〘名〙
① 七日間。一週間
※天草本伊曾保(1593)炭焼と、洗濯人の事「ミガ fitonanucano(ヒトナヌカノ) アイダ アライ キヨミョウ ホドノ モノヲ」
② 人の死後の七日目にあたる日。初七日。いちしちにち。ひとなのか。
※俳諧・独吟一日千句(1675)追善発句「今ははやなきひと七日時鳥〈一永〉」

ひと‐なのか【一七日】

※妾の半生涯(1904)〈福田英子〉三「悪性疱瘡にかかり、一週間前に世を去りぬ、今日は其一七日(ヒトナノカ)なれば」

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デジタル大辞泉 「一七日」の意味・読み・例文・類語

いち‐しちにち【一七日】

人の死後7日目にあたる日。また、その日に死者を供養する法要。ひとなのか。いっしちにち。初七日しょなのか
7日間。「一七日の願がけ」

いっ‐しちにち【一七日】

いちしちにち(一七日)

ひと‐なぬか【一七日】

死後7日目の忌日初七日しょなぬか。いちしちにち。ひとなのか。

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