デジタル大辞泉
「初七日」の意味・読み・例文・類語
しょ‐なのか【初七日】
《「しょなぬか」の音変化》人の死んだ日を含めて、数えて7日目の日。また、その日に営む法要。しょしちにち。しょなぬか。
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しょ‐しちにち【初七日】
- 〘 名詞 〙
- ① 最初の七日間。
- [初出の実例]「しょ七日はやくしのはう、二七日はくゎんおん、三七日になりしかば、なひばくげばくのゐんをむすび」(出典:御伽草子・てこぐま物語(室町時代物語大成所収)(室町末))
- ② 人が死んでから七日目に当たる日。しょなのか。しょしち。
- [初出の実例]「初七日の朝に、三宝の前に置きて」(出典:日本霊異記(810‐824)中)
- 「御初七日に、大宮院御髪おろす」(出典:増鏡(1368‐76頃)八)
しょ‐なのか【初七日】
- 〘 名詞 〙 人の死後、重い忌の期間のあける七日目にあたる日。また、その日に行なう法事。一切の労働を禁じて忌籠るとされる。軽い忌のあけるのは四九日目が多い。しょなぬか。しょしちにち。新願忌。
- [初出の実例]「もう初七日(ショナノカ)は済んだらう」(出典:滑稽本・魂胆夢輔譚(1844‐47)初)
しょ‐なぬか【初七日】
- 〘 名詞 〙 =しょなのか(初七日)
- [初出の実例]「初七日(ショナヌカ)過ぎて少許(すこし)の銭を後に遺りし女に恵み」(出典:いさなとり(1891)〈幸田露伴〉九一)
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初七日 (しょなのか)
死後7日目,およびその仏事。748年(天平20)に元正天皇の初七日の法要が飛鳥寺で行われたのが初見で,このとき以来,初七日からはじまる7日目ごとの仏事が行われるようになった。初七日を現在では荒火明けといい,この日まで家にこもり葬式の事を行っていた喪家の親族一同が,近隣の者とともに酒飯を食する日,葬事の終了を意味する日でもある。たとえば,滋賀県の塩津浜では初七日まで〈死者の寝ていたところをひやすな〉といってそこに喪主が寝たり,初七日の当日,葬式を手伝ってくれた人に酒食を供する。死が現実のものと意識されるときであった。このときに墓参りや霊山もうで,仏おろしなどをする。また,火明けといい,餅をついて一本箸で食べたり(愛媛県北宇和郡),魚などを食べて日常生活に帰る手続をとる。なお,この日に形見分けをするところもある。
執筆者:田中 久夫
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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初七日
しょなぬか
死亡後7日目、またその日の供養行事。「しょなのか」ともいう。死の忌みは7日ごとに明けていくものと考えられていたから、初七日は最初の、厳重な忌みの明ける機会である。血縁の遠い人は日常生活に戻る。遺族は墓参して土饅頭(どまんじゅう)の土を固め、家では壇(だん)ばらいといって祭壇をかたづけ、位牌(いはい)を仏壇に祀(まつ)り替える。また僧を招いて読経(どきょう)してもらい、親族・知友も集まってくる。あとで精進(しょうじん)料理で精進上げ(精進落とし)をする。近年は親族・知友も遠方に居住する人が多いので、初七日を葬式直後に済ませてしまう例がみられる。
[井之口章次]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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初七日【しょなのか】
人の死後7日目に当たる日,またはその日に行う仏事。荒火明け,精進払などと呼んで,この日を忌明けとし,生活を平常に戻したり,骨を墓に納めたりする地方もある。しかし一般には,忌明けは四十九日で,初七日は忌を軽減する大切な節目として理解されている。
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初七日
しょなぬか
「しょなのか」ともいう。人の死亡後の7日目をいい,仏教ではこの日に法要を営む。なお死後 49日までの間の,7日ごとの法要を,中陰法要という。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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葬儀辞典
「初七日」の解説
初七日
故人が亡くなった日から7日目にあたる日。また、その日の法要のこと。一般的には、初七日と還骨回向とあわせて営みます。
出典 葬儀ベストネット葬儀辞典について 情報
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世界大百科事典(旧版)内の初七日の言及
【数】より
…7は七福神,七賢人,七珍万宝,七支刀,七曜剣などという反面で,七難八苦,七転八倒,七去,七曲,七化(ななばけ),七変化(しちへんげ),七里結界(けつぱい),七不思議,七人ミサキなどということばがある。また七草,七所祝い,お七夜,初七日,七五三,七つ祝い,七庚申,七墓詣など民俗儀礼ではたいせつな数とされている。 一般に厄年や年祝は精神的肉体的に人生の節目の年齢であり,新旧の世代の移行がなされるため,とくに厄年は影の暗い側面が強く表出しているが,逆に祭礼で厄年の人が神役につく例も多い。…
【葬式】より
…49日間,死者の着物を北向けに陰干しにする。そして,[初七日]の仏事で葬式が終わる。中陰後には香尊がえしをする。…
※「初七日」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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