一切経(読み)イッサイキョウ

精選版 日本国語大辞典 「一切経」の意味・読み・例文・類語

いっさい‐きょう‥キャウ【一切経】

  1. 〘 名詞 〙 経・律・論の三蔵その他、釈疏を含む経典の総称。大蔵経
    1. [初出の実例]「僧(ほうし)(あま)を請(ま)せて一切経(イッサイキャウ)読ませ使(し)む」(出典日本書紀(720)白雉二年一二月(北野本訓))

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旺文社日本史事典 三訂版 「一切経」の解説

一切経
いっさいきょう

仏教経典全部をいう
大蔵 (たいぞう) 経』ともいう。釈迦の説いた教えを文字としたものを経蔵,教団の規律律蔵後世仏教徒演繹 (えんえき) 注解したものを論蔵といい,この三蔵の総称。伝播にしたがって論蔵は増加し,ほか目録史伝・雑部が追加された。鎌倉時代以来輸入され,江戸時代には,天海や鉄眼道光らが刊行した。

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改訂新版 世界大百科事典 「一切経」の意味・わかりやすい解説

一切経 (いっさいきょう)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「一切経」の意味・わかりやすい解説

一切経
いっさいきょう

大蔵経」のページをご覧ください。

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世界大百科事典(旧版)内の一切経の言及

【大蔵経】より

…仏教聖典を総集したもの。〈一切経(いつさいきよう)〉〈三蔵(さんぞう)〉とも呼ぶ。元来,〈大蔵経〉の呼称は漢訳の〈三蔵〉に若干の中国人の撰述書を加えたものを指したが,現在ではその他の国語によるものも広く総称する。…

※「一切経」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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