経蔵(読み)きょうぞう(英語表記)sūtra-piṭaka

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

経蔵
きょうぞう
sūtra-piṭaka

仏教の典籍は,(1) 仏陀の言葉の集成である経,(2) 修行者のとるべき行動,態度を規定した律,(3) 仏教教理の説明,解釈,研究の集成である論の3種類に分類され,三蔵というが,その第1のもの。たとえばスリランカなどの仏教の経蔵は長部 Dīgha-nikāya,中部 Majjhima-nikāya,相応部 Saṃyutta-nikāya,増支部 Aṅiguttara-nikāya,小部 Khuddaka-nikāyaの5部に整理されている。

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大辞林 第三版の解説

きょうぞう【経蔵】

〘仏〙
三蔵の一。釈迦の説いた教説の総称。
一切経いつさいきようなどの経典を納める建物。経堂。経楼。

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精選版 日本国語大辞典の解説

きょう‐ぞう キャウザウ【経蔵】

〘名〙
① 三蔵の一つ。釈尊の説いた教えの総称。〔大智度論‐二〕
寺院の中で、一切経(いっさいきょう)などの経典を納めておく蔵。経堂。経楼。
※書紀(720)持統五年二月(寛文版訓)「仏殿(てら)・経蔵(キャウサウ)を作て、月に六斎(むよりのいみ)を行へり」 〔北史‐馮亮伝〕

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世界大百科事典内の経蔵の言及

【三蔵】より

…サンスクリットのtripiṭakaの漢訳で,仏教の聖典を経蔵・律蔵・論蔵の3種に分類したときの総称。蔵の原語であるpiṭakaとは,ものを入れる籠のこと。…

【書庫】より

…書物を保存格納しておく倉庫。〈文庫〉ともいい,古くは〈文殿〉〈経蔵〉などとも称した。これに相当するラテン語,英語bibliotheca,ドイツ語Bibliothek,フランス語bibliothèqueなどはいずれもギリシア語bibliothēkēにもとづく。…

【図書館】より

…このような気運のもとで,多くの図書を集め多くの人の閲覧に供するという狭義での図書館も誕生することになった。聖徳太子の夢殿,大宝令の規定に見える中務(なかつかさ)省の図書(ずしよ)寮,東大寺など大寺に付設された経蔵,さらには吉備真備(きびのまきび)や玄昉(げんぼう)など知識人の私的な文庫も広義の図書館と考えることができるが,一般には石上宅嗣(いそのかみのやかつぐ)が奈良の地において,私邸に阿閦(あしゆく)寺を建立し,その境内に芸亭(うんてい)と称する書斎を設け公開したものが日本における公開図書館の発祥とされる(8世紀後半)。また,菅原道真はその書斎文庫の紅梅殿(こうばいどの)を他人にも公開したといわれる。…

※「経蔵」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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