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 ろん

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説


ろん

「阿毘達磨 (あびだつま)」のページをご覧ください。

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デジタル大辞泉の解説

ろん【論】

物事の筋道を述べること。また、その述べたもの。意見。「の立て方がおかしい」「が分かれる」「人生
意見をたたかわすこと。議論。論議。「の外(ほか)だ」「水掛け
インドの仏教学者が著した教義の綱要書。論書。また、教義の注釈などをした文献。論蔵。
漢文の文体の一。自分の意見を述べる文。

ろん【論】[漢字項目]

[音]ロン(呉)(漢) [訓]あげつらう
学習漢字]6年
筋道を立てて述べる。事の理非を述べたてる。「論議論及論拠論証論争論点論評論文論理議論激論口論水論争論談論討論駁論(ばくろん)反論弁論無論勿論(もちろん)
筋を通した意見。見解。「異論各論空論結論言論国論持論時論世論正論総論卓論謬論(びゅうろん)評論暴論本論理論
学説。理論。「観念論認識論
漢文の文体の一。主張を述べる文。「論賛
論語のこと。「論孟(ろんもう)魯論(ろろん)
仏教で、三蔵の一。「論師(ろんじ)三論
「論文」の略。「修論卒論
[名のり]とき・のり
[難読]梵論(ぼろ)目論見(もくろみ)目論(もくろ)む

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世界大百科事典 第2版の解説

ろん【論 lùn】

中国の文の一つ。多くの言説を比較検討して,論理的に自己の求める真理を究明する文章を言い,〈論〉と〈史論〉に分かれる。論は言と侖(りん)よりなり,侖は理,すなわち筋道のことで,筋道を正して言うのが論の原義である。〈論〉を書名とする《論語》が名付けられた理由を,後漢の鄭玄(じようげん)は〈論は綸なり,輪なり,理なり,次なり,撰なり〉と説く。綸は世務を経綸すること,輪は円転無窮の意,理は万理を蘊令(つつ)むこと,次は論述に秩序あること,撰は群賢が定稿を編集する意,というのが鄭玄の解釈であるが,この解釈は文体としての〈論〉にそのまま適用できる。

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大辞林 第三版の解説

ろん【論】

ものの道理を述べること。意見。所説。 「 -を展開する」 「 -が分かれる」 「芸術-」 「人生-」
意見をたたかわすこと。議論すること。 「 -をたたかわす」 「互ひの-は槻弓つきゆみの力及ばぬことなれば/謡曲・錦戸」
漢文の文体の一。事理の正否について自分の意見を述べるもの。
[句項目]

ろん【論】

【 論 】 [音] ロン
すじみちを立てて意見を述べること。 「 論外 ・論議 ・論客 ・論及 ・論拠 ・論告 ・論旨 ・論述 ・論証 ・論陣 ・論説 ・論戦 ・論争 ・論壇 ・論調 ・論敵 ・論点 ・論駁ろんぱく ・論評 ・論文 ・論法 ・論理 ・概論 ・各論 ・議論 ・結論 ・言論 ・再論 ・緒論 ・序論 ・試論 ・総論 ・討論 ・駁論ばくろん ・反論 ・汎論はんろん ・弁論 ・本論 ・無論 」
意見。見解。学説。 「 論纂ろんさん ・異論 ・公論 ・高論 ・国論 ・衆論 ・史論 ・私論 ・詩論 ・持論 ・正論 ・政論 ・世論 ・俗論 ・卓論 ・俳論 ・僻論へきろん ・暴論 ・名論 ・輿論よろん ・理論 ・芸術論 ・女性論 」
漢文の文体の一。 「 論賛 」
「論語」の略。 「 論孟ろんもう

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(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説


ろん

仏教の術語。サンスクリット語アビダルマabhidharmaパーリ語アビダンマabhidhammaという。部派仏教の個々の教義、教義体系、または論書を示す語。原始仏教において創始者釈尊の教説は法(教え)と律(教団規則)の二つに分類されていた。釈尊の滅後約100年して仏教教団は18~20の部派に分裂し、各部派は釈尊の法と律を分析・総合し詳細な研究を行い、膨大な論(アビダルマ)をつくり、互いに煩瑣(はんさ)な論争に従事した。ここに至り、法・律・論はそれぞれ経蔵(きょうぞう)・律蔵・論蔵にまとめられ三蔵(トリ・ピタカtri-piaka)が成立した。このうち論蔵(アビダルマ・ピタカ)こそが部派仏教のつくりあげたものであり、その特徴をよく示すものなのである。しかし釈尊の教説を分析・総合する傾向はすでに原始仏教経典のなかにみられ、そのうちとくにアビダルマカターabhidharma-kath(法に関する議論の意)の語や、マートリカーmtk(研究の題目の列記の意)などが、後のアビダルマの萌芽(ほうが)と考えられている。
 アビダルマの原義はabhi(に対して)+dharma(釈尊の教え)より「釈尊の説いた法に関する研究」の意味であり、それゆえ「対法」とも漢訳される。しかしほかにabhi(優れた)+dharma(法)より「優れた法」という語義も現れるが、これはアビダルマが成立したのちにその優位性を示すために行われた解釈であろう。しかしこの第二の解釈は部派仏教の学匠たちが一般に抱いていた自信と情熱を示しているものらしく、『倶舎論(くしゃろん)』によれば「悟りを得るための無漏(むろ)の(汚れない)智慧(ちえ)こそが勝義のアビダルマであり、この智慧を得るための教えなどは世俗のアビダルマにすぎない」といっている。
 論書としてのアビダルマは、説一切有部(せついっさいうぶ)とパーリ上座部のものが多く現存する。他の部派もおのおのの三蔵を伝持していたと思われるので論蔵も備えていたであろうが、上記2部派ほど整備されたものではなかったであろう。有部の現存する論書は、集異門足(しゅういもんそく)論、法蘊足(ほううんそく)論、施設(せせつ)論、識身足論、界身足論、品類足論、発智(ほっち)論の7論、その後成立した大毘婆沙(だいびばしゃ)論、雑心論、倶舎論などである。パーリ上座部のものとしては、法集論、分別論、論事、人施設論、界説論、双対論、発趣論の7論、その後成立のアッタサーリニーAtthaslin、ビスッディマッガVisuddhimagga、アビダンマッタサンガハAbhidhammatthasangahaなどがある。これらは成立順序に従って内容の発展が認められる。なお他部派のものとしては舎利弗阿毘曇(しゃりほつあびどん)論、三弥底部(さんみていぶ)論、成実(じょうじつ)論などきわめてわずかであり、他部派の思想は上記2部派の論書の引用からうかがえるのみである。
 なお、書名に付される論(たとえば倶舎、大智度などの論)はサンスクリット語でシャーストラstraといい、大乗仏教の論書にもつねに用いられる語であるから、いま問題としている論(アビダルマ)とは別のものであることは注意されねばならない。[加藤純章]
『桜部建著『倶舎論の研究』(1969・法蔵館)』

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