コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

万延元年のフットボール マンエンガンネンノフットボール

3件 の用語解説(万延元年のフットボールの意味・用語解説を検索)

デジタル大辞泉の解説

まんえんがんねんのフットボール〔マンエングワンネンの‐〕【万延元年のフットボール】

大江健三郎長編小説。昭和42年(1967)「群像」誌で発表。同年、第3回谷崎潤一郎賞受賞。発表当時の32歳は同賞受賞者の最年少記録。

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版の解説

まんえんがんねんのフットボール【万延元年のフットボール】

大江健三郎(1935‐ )の小説。《群像》1967年1月号から7月号に連載,同年9月全面補訂し講談社より刊行。都会の生活で挫折しかかっている兄弟が,故郷である四国の谷間の村を再訪して,自分たちの〈根〉を確かめ,立ち直りのきっかけをつかもうとする。しかし兄弟は,百年前の百姓一揆にまつわる曾祖父兄弟の伝説につきまとわれ,それを想像力によって確認していくことになる。弟は,曾祖父の弟が指揮した暴動を追体験しようとスーパーマーケットの略奪騒ぎを扇動するが,自己を解放しえないまま自殺する。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

万延元年のフットボール
まんえんがんねんのふっとぼーる

大江健三郎の長編小説。『群像』1967年(昭和42)1~7月号に連載。のち、加筆して同年9月講談社刊。東京の大学教師の蜜三郎(みつさぶろう)と、アメリカから帰った弟の鷹四(たかし)とその仲間たちが、四国の森深い谷間の村へ帰ってゆく。兄弟のアイデンティティを求めるためであるが、彼らの祖父がかかわった幕末の農民一揆(いっき)の伝承について、非行動的な兄と暴動願望者の弟とはそれぞれ別様な想像力を働かせ、その対立拮抗(きっこう)を通して歴史認識の複眼を呈示している。結局弟は自己と被抑圧村民の解放を目ざして暴動を起こして死に、兄は認識=表現者の自覚に達する。60年安保闘争の情念を含みつつ、文学者のあり方を示した話題作。[亀井秀雄]
『『万延元年のフットボール』(講談社文庫)』

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

万延元年のフットボールの関連キーワード大江大江健三郎長嶋有綿矢りさ松原新一利沢行夫渡辺広士安藤礼二本谷有希子芽むしり仔撃ち

今日のキーワード

大寒

二十四節気の一つ。元来,太陰太陽暦の 12月中 (12月後半) のことで,太陽の黄経が 300°に達した日 (太陽暦の1月 20日か 21日) から立春 (2月4日か5日) の前日までの約 15日間で...

続きを読む

コトバンク for iPhone

万延元年のフットボールの関連情報