万行寺(読み)まんぎょうじ

精選版 日本国語大辞典 「万行寺」の意味・読み・例文・類語

まんぎょう‐じ マンギャウ‥【万行寺】

福岡市博多区祇園町にある浄土真宗本願寺派の寺。山号は普賢山。享祿二年(一五二九蓮如の弟子性空が創建。領主黒田氏入国の時、触頭(ふれがしら)に指定された。

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日本歴史地名大系 「万行寺」の解説

万行寺
まんぎようじ

[現在地名]博多区祇園町

浄土真宗本願寺派、普賢山と号し、本尊阿弥陀如来。江戸時代は祇園町下ぎおんまちしもの南側に位置した。寺伝によれば開基の性空は山城国宇治うじ山科やましな(現京都市山科区)の人で、俗名を七里隼人と称していたが、明応年間(一四九二―一五〇一)に蓮如の弟子となり、享禄(一五二八―三二)頃博多の普賢堂ふげんどう町の草庵に居したという。天文一〇年(一五四一)本山から絵像本尊と万行寺の寺号を許され、二世の理慶が馬場ばば(万行寺前町)に寺を建立したという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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